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燕・由規、仙台魂で楽天封じ!神宮今季初登板で交流戦2211日ぶり白星

6/15(木) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・パ交流戦、ヤクルト3-2楽天、2回戦、1勝1敗、14日、神宮)もう連敗はしない!! ヤクルトは14日、楽天2回戦(神宮)に3-2で勝利。中12日で先発した由規投手(27)が7回113球を投げ、3安打1失点で2勝目(2敗)を挙げた。6四球など七回以外は毎回走者を許す苦しい投球も、最速152キロの直球と得意のスライダーで要所を締め、今季の“神宮1勝目”。2011年5月26日のオリックス戦(神宮)以来、2211日ぶりに交流戦で勝った。

 右翼席の燕党が沸き立つ。今季初めて神宮のマウンドに立った由規が、7回1失点で2勝目。ヒーローインタビューで、喜びを爆発させた。

 「素直にうれしいです。とにかく仙台人らしく、粘って投げようと思っていました」

 中12日での先発。決して楽な投球ではなかった。二回は連続四球などで二死満塁のピンチを作ったが、安楽を三ゴロに。三回はグリーンの失策も乗り越えて無失点。四回は自身の牽制(けんせい)の悪送球もあったが、崩れなかった。

 「真っすぐに関しては、スピード差をつけて、四、五回ぐらいから(指に)かかりだした」

 序盤は得意のスライダーと直球を組み合わせた。ギアをマックスにした七回には、この日最速の152キロを計測。6四球を許したが、伊藤投手コーチから「ゼロで抑えればいい。どんどん腕を振ってこい」と背中を押され、粘り強く投げた。

 この日はフォークボールもはまった。同学年で、昨年11月に国指定の難病「黄色靱帯(じんたい)骨化症」の手術を受けた徳山から教わったもので、フォーシームの握りから指を広げてボールを挟むのが特徴。「(サインに)首を振ってフォークを投げたときもあった。だんだんと自信がついてきている」と手応えをつかんでいる。

 仙台市出身の由規にとって、楽天は特別な相手だ。2009-11年まで3年連続で対戦し、相手先発投手はすべて、現在、米大リーグ、ヤンキースの田中将大だった。一番印象に残っているのは唯一投げ勝った10年。初安打を許した四回一死までは、全球直球で勝負した。「全部覚えています、その試合だけ特に」。仙台育英高2年夏に出場した甲子園で、写真を撮ってもらった大投手との投げ合いが、今も深く胸に刻まれている。

 「任された試合は全部勝つつもりでいきます」と由規。登板間隔を空けるため、15日に出場選手登録を抹消されるが、今月下旬にも次の先発登板が有力だ。2211日ぶりの交流戦勝利にも浮かれることなく、前だけを見つめる。