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<自動車耐久レース>ルマン17日スタート トヨタ悲願Vへ

6/15(木) 13:35配信

毎日新聞

 世界3大レースの一つで、自動車耐久レースの世界最高峰「ルマン24時間レース」が17~18日、世界耐久選手権(WEC)第3戦を兼ねて、フランス・ルマンのサルテ・サーキット(1周約13.6キロ)で行われる。前回、ゴールまで残り3分で優勝を逃したトヨタの雪辱がなるかに注目だ。

 総合優勝を争うLMP1クラスに出場するのはいずれもハイブリッドシステムを搭載したトヨタ3台、ポルシェ(ドイツ)2台などの計6台。過去ルマンで13勝の名門アウディが昨季限りでWECから撤退したため、今回はトヨタとポルシェの一騎打ちとなった。現状の勢いで勝るのはトヨタ。今季のWECでは第1戦シルバーストーン(英国)、第2戦スパ(ベルギー)を連勝し、今月4日にルマン本番と同じコースで行われたテストデーでも、上位3位までのタイムを独占した。

 前回のレースで、トヨタがゴール直前で脱落する原因となったのは、吸気ダクトまわりの不具合という。レーシングハイブリッドシステム開発の責任者である、トヨタ自動車GR開発部の村田久武部長は「難しい技術は徹底的にやったが、細かい目配りができておらず、強い車になっていなかった。大反省した」と振り返る。それだけに今回のルマンに向けては「俺たちは本当にすべてやりきったといえるのか」を合言葉に、細部を突き詰めたという。

 トヨタのマシン「TS050ハイブリッド」は、肝になる蓄電装置の電圧を750ボルトから815ボルトに上げ、高効率化を実現。さらに、電池の耐熱温度を60度から85度まで上げることで、冷却系の軽量化に成功した。

 出場台数も昨年より1台増。ドライバーは1台3人の計9人で、日本勢は従来の中嶋一貴、小林可夢偉の元F1ドライバー2人に、昨年の全日本スーパーフォーミュラ選手権王者の国本雄資が新たに加わった。3人を1台ずつ振り分けたため、どのマシンが勝っても日本選手がルマンウイナーとなる。

 1985年の初参戦以来、18度の挑戦で5度も2位になりながら優勝はないトヨタ。今回こそ「シルバーコレクター」からの脱却を目指す。今年のルマン決勝は、17日午後3時(日本時間同日午後10時)に24時間の戦いがスタートする。【岸本悠】

最終更新:6/15(木) 16:05
毎日新聞