ここから本文です

「みなかみ」エコパーク登録 地元歓喜「世界に認められた」 群馬

6/15(木) 7:55配信

産経新聞

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の国際会合が14日、パリで行われ、日本ユネスコ国内委員会が推薦した利根川源流域「みなかみ」が、生物圏保存地域「エコパーク」に登録された。県内関係では「志賀高原」以来の2例目で、今後、地域のイメージ向上などが期待される。みなかみ町役場では関係者らが現地との中継で審議を見守り、登録決定に歓喜の声が上がった。(久保まりな、住谷早紀)

                  ◇

 ◆懸垂幕で祝福

 「ほっとした、よかった」-。現地と中継を結び、みなかみ町役場で審議を見守った同町関係者ら約150人は、午後6時50分頃、パリで議長がハンマーをたたき登録が決まると、拍手して喜んだ。

 現地入りしていた岸良昌町長は、「みなかみの自然を守りながら暮らしている私たちの姿が世界に認められた。みんなでみなかみユネスコエコパークを育てていきたい」と話した。

 今回の決定で、地域のイメージ向上や国際的な情報発信につながると期待される。町役場には早速、「祝・登録決定」との懸垂幕が掲げられた。

 今回登録された「みなかみ」は、県最北部の利根川源流域を中心とした約9万1370ヘクタール。町全域と新潟県魚沼市、南魚沼市、湯沢町にまたがる。同地域は、世界有数の豪雪地帯。絶滅危惧種のクマタカやイヌワシが生息するほか、周辺では豊かな自然を調査研究したり、エコツーリズムなども行われている。人が暮らす農村や里地も広がり、アウトドアスポーツなどの自然の恵みをいかした観光産業も盛んだ。

                  ◇

 ◆県内で2例目

 平成25年ごろから町を挙げて登録に向け取り組み、有識者でつくる日本ユネスコ国内委員会が昨年9月に推薦書を提出。今年5月には諮問委員会が承認の勧告をし、登録が“濃厚”と地元の期待が高まっていた。

 今回、「みなかみ」とともに大分、宮崎の山岳地帯「祖母・傾・大崩」が登録され、国内では計9地域になった。群馬県関係では、昭和55年登録の「志賀高原」に続き、2例目。

 大沢正明知事は今回の決定について「多様な自然を有する本県にとって大変意義深く、名誉なこと。自然と人間が共生する持続可能な地域づくり、自然環境保全、ブランド力向上が進むことを期待する」などとコメントした。

 18日午後2時からは、みなかみ町カルチャーセンター(同町上牧)で登録報告と記念式典が行われる。

最終更新:6/15(木) 7:55
産経新聞