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「NuAns NEO [Reloaded]」にじっくりと触れて分かったこと(前編)――カバーやカメラをチェック

6/15(木) 17:56配信

ITmedia Mobile

 トリニティの最新スマートフォン「NuAns NEO [Reloaded]」が6月9日に発売された。「NuAns NEO」といえば、2016年にWindows 10 Mobile版が発売されて話題を集めたが、[Reloaded]はそのAndroid版となる。トリニティオンラインストアでの価格は4万6111円(税別、以下同)。

【持ちやすさは?】

 最大の特徴は、スマートフォン本体とカバーを分離させ、バリエーション豊かなカバーを多数そろえたこと。トリニティはこれを「COREコンセプト」と呼んでいる。端末を「CORE」とし、そこに「TWOTONE」または「FLIP」のカバーを装着させる形となる。背面カバー(裏ブタ)自体を交換する仕様なので、カバーを装着することで、端末がさらに分厚くなることがなくスマートだ。このコンセプトは初代NuAns NEOと同様で、初代のカバーはReloadedでも利用できる。

 これまでのスマホにはない新機軸のコンセプトが注目を集めた一方で、初代のOSが一般ユーザーにとってはハードルの高いWindows 10 Mobileだったのがネックだった。筆者の周囲でも「これのAndroid版があれば……」という声を何度も聞いていたので、今回のReloadedは待望のモデルといえる。そんなNuAns NEO [Reloaded]を、数日間試用する機会を得たので、実際に使って感じたことを述べたい。前編ではデザイン、持ちやすさ、UI、カメラをチェックする。

●スマホとは思えない質感を味わえるTWOTONEカバー

 NuAns NEOの外観で特に注目したいのがTWOTONEカバーだ。素材、質感、カラーの異なるカバーを上下2つに分けて装着でき、その組み合わせは600以上にも及ぶ。ナチュラルウッド、デニム、コルク、ストーンなど、通常のスマートフォンではまず見ることのない素材が面白い。しかもTWOTONEなら上下それぞれを別のカバーにできるので、2つの質感を同時に楽しめる。これはNuAns NEOならではの魅力だ。

 今回は、上にデニム、下にコルクを装着して使ってみたが、デニムのザラッとした質感と、コルクの柔らかい手触りが同居していて何とも心地よい。スマートフォンの背面素材といえば、プラスチック、アルミ、ガラスが多いが、どこか“冷たさ”のようなものが感じられる。デニムやコルクはより日用品に近く、“温かさ”を感じられる。これだけでもNuAns NEO [Reloaded]を使う価値はあると思う。

 実用面においても、今回お借りしたデニム、コルク、ストーン、パンチングウルトラスエードはグリップが効いており、滑りにくいので片手でも安心して使える。

 悩ましいのが上下のコーディネートだ。スマホを操作すると、下半分は手で覆われてしまうので、(公共の場などで)使いながらさり気なく見せびらかしたいカバーは、上部に装着する方がよさそうだ。

 一方、どちらも同じ素材がいいという場合も、上下で別々のパーツを装着する必要がある。同じ素材なのに上下の切れ目が出てしまうのは、ちょっと惜しいと思ってしまう。1枚のカバー(いうなれば「ONETONE」カバー)があってもいいかもしれない。ちなみに、ベースカバーとして、樹脂の1枚カバーが1種類用意されている(1280円)。またFLIPケースはワントーンなので、デザインを統一したければこちらを使う手もある。

 TWOTONEカバーは1つあたり1500円前後のものが多く、上下セットで買うと約3000円とそれなりのお値段だが、コーディネートのバリエーションを増やすのなら、いくつかのバリエーショをそろえておくのも悪くない。

 カバーは端に爪を引っかけてちょっと力を入れると簡単に外れる。上部のカバーを外すと、SIMスロットとmicroSDスロットが表れる。2つ並んだスロットにはゴムのカバーが付けられており、これを外すとSIMとmicroSDを着脱できる。SIMはmicroSIMだが、nanoSIMでも装着できるよう、microSIMのアダプターが付属している。これは気が利いていると思う。SIMスロットは1つのみなので、DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)には対応していない。

 バッテリーの上に、ICカードを収納できるカードポケットがあるのも面白い。これは初代NuAns NEOにも設けられていたもので、SuicaやEdyなどのカードを入れておけば、疑似的におサイフケータイとして活用できる。NuAns NEO [Reloaded]はおサイフケータイに対応しているので、電子マネーを移行すれば、交通系ICカードや電子マネーのカードは入れる必要がなくなるだろう。

 なお、非接触ICカードをカードポケットに入れるとスマホ本体と干渉するため、カードを使う際はおサイフケータイをロックしないといけない。その他のカードなら問題ないので、(非接触IC非対応の)クレジットカードやポイントカードなどをカードポケットに忍ばせながらおサイフケータイを使うことは可能だ。

●コーナーの出っ張りがちょっと気になる

 端末の持ち心地についても触れておこう。背面から側面にかけてなだらかなカーブを描いており、手に優しい。一方で気になるのがコーナーの角。ここがそぎ落とされていないため、握ると角が当たるのがちょっと気になる。デザインコンセプトから外れてしまうのだろうが、コーナーも丸い方が個人的にはうれしい。他のスマートフォンなら、同じように角がそがれていなくても、角が丸いカバーを装着すれば、この問題を解消できるが、NuAns NEO [Reloaded]では「+αでカバーを付ける」という発想がないため、元の形状とずっと付き合わなければいけない。

 厚さが11mmというのも、最近のスマホでは分厚い方だ。例えば「iPhone 7」は厚さ7.1mm、「ZenFone 3」は厚さ7.69mmで、厚さは7mm前後のモデルが多い。ある程度厚さがある方がホールドしやすいのも事実だが、胸ポケットやズボンのポケットに入れるときに、ちょっとかさばる感じはある。

 ディスプレイは5.2型で本体幅は約74.2mm。個人的には片手でも操作しやすいサイズ感だと思う。さすがに端から端まで親指を動かすのは難しいが、ブラウジングやSNS・コミック閲覧などは問題ない。文字入力については、プリセットされている「Google日本語入力」を片手モードにすれば、左寄せか右寄せができるので便利だ。

●指紋センサーの認識はスムーズ

 スリープ状態から復帰させるのは、指紋センサーを使うのが手っ取り早い。ディスプレイ下部の指紋センサーを軽く触れるだけで画面が点灯してロックも解除される。認証スピードについて、トリニティは「最速0.3秒」と説明している。さすがにそこまで速いとは感じないが、失敗することはなく、スムーズに解除できる。正確にカウントしたわけではないが、失敗しても10回に1回程度という感覚だ。

 細かいところだが、側面の電源キーが真ん中付近にあるのもありがたい。電源キーが側面の上近くにあると、持ち手を少し動かさないと押しづらいが、真ん中なら持ったまますぐに押せる。左手で持つときは左中指を、右手で持つときは右親指で簡単に押せる。ちょっと通知を見たいとき、画面をオフにしたいときに快適だと感じている。

 指紋センサーはホームボタンとしても利用でき、アプリの利用中にタップすると、ホーム画面に戻る。ボタンといっても押し込むタイプではなく、センサーキーとして使う形。欲を言えば、下のナビゲーションキーを消して、HuaweiのP10/P10 Plusのように、ホームボタン(指紋センサー)から戻る、タスク呼び出しの操作をできるようにしてもよかったと思う。

 他に、本体を持ち上げると自動で画面が点灯する設定もあるが、これは筆者の持ち方が悪かいのか、感度はいまいちで、自動点灯しないことの方が多かった。

●UIは素のAndroid

 ホームのUI(ユーザーインタフェース)は、いわゆる“素のAndroid”のままで、カスタマイズは施されていない。プリインアプリはGoogle純正のものが大半で、余計なアプリが入っていないのは好感を持てる。

 一方、独自アプリとして、おサイフケータイのサービスをまとめた「おサイフケータイ」アプリを用意している。ここから「楽天Edy」や「モバイルSuica」など、各種サービスのアプリダウンロードページに飛べる。そもそもどんなサービスがあるのか分からないおサイフケータイ初心者にとってはうれしい配慮だ。

 プリインアプリが必要最低限なのはストレージを無駄に圧迫しなくて良いのだが、個人的に気になったのが、撮影した写真や動画を閲覧する「ギャラリー」アプリがないこと。その代替アプリとして「Google フォト」がプリインされているが、撮影した写真を見るには「アルバム」タブにアクセスしないといけない。ここのアルバムタブには静止画と動画がまとめて保存されるなど、一覧性はあまりよくない。細かい話だが「アルバム」タブを一度タップする手間があるし、スマホに慣れていない人にはちょっと分かりづらいようにも思える。

●「無音」で撮れるカメラ、他にも独特の味付けが

 カメラには独自のカスタマイズが加えられている。

※今回の記事で試用している端末は試作機で、カメラが最終版ではないため、実際の製品では画質が改善されている可能性があることを留意いただきたい。

 まず、日本のスマホでは珍しく、シャッター音をオフにできる。カメラの設定からシャッター音を「オフ」にすれば、マナーモードでなくてもシャッター音はオフになる他、マナーモードにすると、シャッター音の設定が「オン」でもシャッター音は鳴らない。飲食店で食事の写真を撮るときや、公共の場でちょっとメモ代わりに写真を撮りたいときなどに、シャッター音がカシャッと鳴るのは何とも気まずい。もちろん悪用厳禁だが、さまざまな場面で写真を撮る上ではうれしい設定だ。

 静止画撮影には「Simpleモード」と「Expertモード」という2つのモードが用意されている。Simpleモードは最小限の設定に抑えられているが、Expertモードに変更すると、ISO感度、ホワイトバランス、AE設定、連写、サチュレーション、コントラスト、シャープネスなど細かな設定が可能になる。ただ、これら2つのモードの違いがアイコンからは分かりにくいので(よく見ると、Expertモードのカメラアイコンにはボタンが見えるが)、アイコン+文字などで分かりやすく識別できるようにしてほしかった。

 アウトカメラはソニー製の1300万画素CMOSセンサーを搭載。像面位相差AFとコントラストAFに対応しているため、ピント合わせのスピードが速く、スムーズに撮影を続けられる。

 タッチAFを活用し、iPhoneのようにピントを合わせた場所に応じて明るさが自動で調整される。例えば明るい場所をタップすると全体的に暗く、暗い場所をタップすると全体的に明るくなる。上下にスワイプすると、手動で明るさ(露出)を調整できる。何枚か料理の写真を撮影してみたが、室内だとやや暗い写りになることが多かった。

 ピンチアウトの操作でズームが可能。さらに、画面下から上スワイプで表れるバーから、ピントを合わせる範囲を手動で調節できる「マニュアルフォーカス」が可能。バーを左にするほど至近距離の被写体にピントが合って背景がボケるので、被写体を目立たせたいときに最適だ。逆に、右側にバーをずらすと被写体と背景全体にピントが合うようになる。

 露出補正とマニュアルフォーカスは、端末を横位置にしても、表示が縦位置のまま変わらず使いづらい。ここは今後のアップデートで改善してほしい。

 暗所でも何枚か撮影してみた。まずまず明るく撮れてはいるが、手ブレ補正(電子式と光学式どちらも)に対応しないため、少しブレている印象。また、ノイズを目立たなく処理しようとして、ディテールがつぶれてしまっていることが多い。暗所での画質はもう少し頑張ってほしいと思った。

 最近、多くのスマホではやりの美白モードもアウトカメラとインカメラで用意しており、そのレベルを3段階から選べるほか、「ソフトフォーカス」と「美白」の程度もバーから調節できる。インカメラもソニー製のセンサーで、800万画素だ。

 後編ではバッテリーの持ち、通信関連、防水性能について触れる。

最終更新:6/15(木) 17:56
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