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巨大模型と光でカオスな都市をアートに、NAKEDの「TOKYO ART CITY展」がめちゃキレイ

6/15(木) 21:32配信

ITmedia LifeStyle

 東京駅や東京国立博物館など巨大な建造物をプロジェクションマッピングで彩ってきたクリエイティブカンパニー、NAKED(ネイキッド)が、その集大成ともいえるアート展「TOKYO ART CITY展」を6月16日(金)から開催する。

東京駅の模型は高さ4m、幅9,8m

 会場は東京ドームシティの「Gallery AaMo」(ギャラリーアーモ)。730m2という広さを誇る会場に、新宿の高層ビル群や渋谷のスクランブル交差点など、“TOKYO”を象徴する8つのスポットを作り出した。模型は大きなもので高さ約4mもあり、総数は約250。約100台のプロジェクター(うち2台は4K対応)と多数のLEDライトでコラージュし、誰も見たことのない、でも誰もが知っているカオスなTOKYOの姿を描き出した。

●新宿でゴジラとパックマンを発見

 会場の入口で迎えてくれるのが巨大な東京都庁だ。都庁を中心とする西新宿の高層ビル群と歌舞伎町、2つの顔を持つカオスな街を、模型とプロジェクションマッピングを駆使してエンターテイメントに昇華した。

 ネイキッドを率いる村松亮太郎代表は、TOKYOを「さまざまな文化を受け入れ、整理をしないままカオスな状態でたゆたい、変化し続ける街」と表現する。「しかし、その街で生きる人たちが無意識に感じている、その街の“らしさ”とは何か。“らしさ”は、そこに住む人たちが過去から現在まで続けてた営みの蓄積だ」という。

 例えば3000を超える飲食店やバーが密集する新宿歌舞伎町では、街を彩る無数の看板が既に看板としての機能(Information)だけではなく、乱立するカオスな状態が“歌舞伎町らしい”景観を生み出した。このような“らしさ”の1つのアートだ。

●スクランブル交差点が美しい

 世界で最も多くの人々が行き交う渋谷のスクランブル交差点には、通行人と自動車による“暗黙の秩序”があり、外からやってきた人たちを驚かせる。それを表現したのが、会場中央にあるインスタレーションアート。人々が交差しているはずなのに、放射状に広がるように見える様子を美しいCGで描いている。

●ガチャが回せる秋葉原

 今や、TOKYOの文化を語る上で欠かせない街となった秋葉原。街並みや建物といったハードウェアより、アニメやフィギュア、電飾といったソフト“らしさ”につながっているという。これらの要素を詰め込んだ「ガチャガチャビル」は「秋葉原最大のホビー空間」という垂れ幕とともに、アイドルやゲームのポスターっぽい演出があり、どこか懐かしい印象だ。PCのマザーボードと思われる基板が壁に埋め込まれているなど、まさにカオス。

 さらにガチャガチャビルは、本当にカプセル玩具を購入できる仕掛けもある。壁面のハンドルを回すと映像の演出が始まり、ビル全体が変化。その都度演出は変化するというが、中にはガチャなのになぜかクレーンがカプセルをつかんで落とすといった演出もあり、子どもはもちろん大人も楽しめる。

●4Kプロジェクターを使った東京俯瞰図

 「東京俯瞰(ふかん)図」は上空から東京をとらえた高精細CG映像を活用するアカデミックなコンテンツだ。アイコンに触れると、実際の人口分布や交通インフラ、今日の天気、電気消費量といった情報をグラフィックアートで表示する仕組み。美しい映像で東京の動きを可視化した。

 また頭上の飛行機では、2016年7月に羽田空港で限定公開されたプロジェクションマッピングショー「跳べ、日本!―伝統と革新―」が楽しめる。このショーはJALの機体を使ったプロジェクションマッピングだった。

●東京駅や東京国立博物館のプロジェクションマッピングが復活

 東京駅と東京国立博物館の模型では、2012年12月に東京駅駅舎の完成を記念して上映された「TOKYO HIKARI VISION」、そして2013年に「洛中洛外図屏風 船木本」で上映された「KARAKURI」という3Dプロジェクションマッピングが復活。しかも当時の上映よりも建物を広く使った拡張版だ。

●東京ドームシティでマッピング花火

 会場内の模型の中ではかなり小さい東京ドームシティ。実は壁面スクリーンと合わせ、マッピング花火のアート「FIREWORKS by NAKED」が楽しめる。まるで上空から花火を見るような演出だ。

●カオスなTOKYOを一望できる展望台「東京タワー」

 東京タワーは全体の模型ではなく、展望台を再現したもの。来場者が中に入り、会場内を一望できる展望スペースにしている。

 また展望台の窓には本物の東京タワーでも使用されている映像投影用のフィルムが貼られている。実際に東京タワーで上映されている「CITY LIGHT FANTASIA」を見ることができる。

●7月にはお台場を公開

 「TOKYO ART CITY by NAKED」は、数か月にわたって成長し続ける作品だ。実は内覧会では白い布がかけられた未完成エリア「お台場」もあった。まだ見ることはできず、7月22日からスペシャルコンテンツとして公開される予定。レインボーブリッジのほかにも注目の展示を用意しているという。

 また7月22日以降は、AWAの「TOKYO ART CITY by NAKED」プレイリストから来場者が好きな曲を選び、その曲に合わせて会場の演出とSAMURIZEのパフォーマンスが連動するといういイベントも実施予定だ。

 開催期間は6月16日から9月3日まで。開場時間は7月21日までは11時から18時、7月22日からは10時~20時に拡大する(最終入場は閉館30分前)。

最終更新:6/15(木) 21:32
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