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<全銀協>会長に平野三菱UFJFG社長 3年ぶり緊急登板

6/15(木) 21:13配信

毎日新聞

 ◇前会長の小山田氏の健康上の理由での退任受けて

 全国銀行協会は15日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の平野信行社長(65)を会長に選任した。前会長の小山田隆・前三菱東京UFJ銀行頭取が健康上の理由で就任2カ月半で退任したことを受け、3年ぶりの緊急登板となった。超低金利や規制強化など金融業界を取り巻く課題が山積するなか、「何らかの構造改革が必要」との認識を示した。

 記者会見した平野氏は冒頭、任期途中の異例の会長交代について謝罪。前会長の活動方針を継続するとし、「日本の持続的成長に貢献する1年にしたい」と抱負を述べた。

 金融業界を巡っては、日銀のマイナス金利政策などに伴う金利低下で、貸し出し利ざやや、運用利回りが大幅に縮小。2017年3月期は、大手5銀行グループ中4社と、上場地銀の約8割が最終(当期)減益だった。

 平野氏は「構造改革をしないといけないとの(各行の)意識は強い。一つの選択肢として経営統合は有効」と語り、地銀を中心とする再編に前向きな見方を示した。一方、日銀の超低金利政策に対しては「いずれは出口に向かわないといけないが、タイミングが難しい」と述べ、景気に力強さが見えない中、金利引き上げを要求しにくいもどかしさをにじませた。

 銀行業界に対しては、「顧客第一」の営業姿勢を求める金融庁の圧力も強い。平野氏は「金融仲介機能を向上し、お客様の成長に貢献する」と強調。過剰融資問題が指摘されるカードローンについては「(融資の)行き過ぎがあった」と率直に認める一方、「是正しつつ、お客様のニーズに応えたい」と述べ、融資額に上限を設ける一律規制の導入には否定的な見解を示した。【小原擁】

最終更新:6/15(木) 21:13
毎日新聞