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<茨城被ばく>破裂リスク考慮せず チェックリストに記載も

6/15(木) 21:39配信

毎日新聞

 日本原子力研究開発機構は15日、大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で発生した被ばく事故について、事故前に作成した安全チェックリストには「破裂の恐れ」を点検するよう求める項目を記載していたにもかかわらず、現場の作業員が「該当しない」と判断していたことを明らかにした。

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 原子力機構は同日、作業員が事故後に撮影した現場の映像を公開。破裂したビニール袋が、ステンレス容器の上部からはみ出している様子が映っている。原子力機構は19日、事故に関する報告書を原子力規制委員会に提出する。

 原子力機構によると、先月作成した「一般安全チェックリスト」では、火災の恐れや「爆発・破裂・飛散の恐れはあるか」など30の点検項目を列挙していた。作業員はこのうち、破裂に関する項目については、容器内のプルトニウムが二重の袋に入っていることから、点検は容器の外観だけにとどめ「該当しない」と判断。破裂のリスクを考慮しなかった。

 事故は26年間、一度も開けられたことがない核物質入りの容器を開封する過程で起きた。破裂リスクを考慮しなかったことについて、原子力機構の担当者は15日の記者会見で「不適切だった」と釈明した。【鈴木理之】

最終更新:6/15(木) 22:41
毎日新聞