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妖精の羽 世界銀賞 川俣の斎栄織物開発

6/15(木) 13:19配信

福島民報

 福島県川俣町の斎栄織物(斎藤泰行社長)が開発した世界一薄い先染めの絹織物「フェアリー・フェザー(妖精の羽)」が世界最大級の国際デザインコンペ「A’Design Award(エーダッシュデザインアワード)」(イタリア)のファッション関係素材部門で銀賞を受賞した。同社がデザインで国際的な賞を受けるのは初めて。地元関係者は川俣ブランドの海外展開に道を開き、地域活性化につながると喜んでいる。
 「エーダッシュデザインアワード」は優れたデザインや技術、創造性を表現した製品やプロジェクト、サービスを表彰する賞。建築物、照明、おもちゃ、スポーツ用品、旅など計111部門がある。今回の2016~2017年度審査には斎栄織物を含め世界各国から計3万5559件の応募があった。
 審査は部門ごとに5段階で評価される。「妖精の羽」が受けた銀賞はプラチナ賞、金賞に次ぐ3番目の賞で、薄さや軽やかな風合いが高く評価されたとみられる。「妖精の羽」はフランスの高級ブランド「エルメス」のスカーフの生地への採用が決まっているが、海外での高い評価が改めて裏付けられた。
 同社は平成21年2月からイタリアやミラノなど欧州の展示会に製品を出品してPRしてきた。こうした長年の実績がデザイン関係者の目に留まり、2月末に主催者から応募の打診を受けたという。9日にイタリア・ミラノでの授賞式に出席した斎藤栄太常務(36)は「公的な賞を受けたことで輸出に一層の弾みがつく。素材のデザインが評価され、海外でさまざまな製品に活用できる道が広がる」と期待している。
 斎栄織物は福島民報社の第2回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)で最高賞の知事賞に輝いている。

■業界、地元が祝福

 斎栄織物が世界に誇る「妖精の羽」の受賞を業界や地元の関係者も祝福している。
 県織物同業会の藤原和一事務局長(63)は「世界的な評価を受け、産地としての川俣の知名度も上がるはず。国内の展示会でも注目されるはずだ」と期待を寄せる。
 佐藤金正川俣町長は「取り組みが認められた結果で、町民の元気の源になる。町の産業推進を力強く進めたい」と語る。
 県県産品振興戦略課は「世界に認められた技術でさらに羽ばたき、これからも福島の復興をけん引してほしい」としている。

福島民報社

最終更新:6/15(木) 13:38
福島民報