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巨人の連敗地獄を救ったマイコラスが菅野から刺激 「ぶら下がっているニンジンのような存在」

6/15(木) 15:00配信

サンケイスポーツ

 【球界ここだけの話】

 来日3年目を迎えた巨人のマイルズ・マイコラス投手(28)が今季、頼もしい。3月に開催されたWBCに出場したエース・菅野に代わって開幕投手を務め、先発ローテーションの一角を担うが、大きな仕事をしたのはチームが連敗地獄にはまっていた9日の日本ハム戦(札幌ドーム)。8回を投げ、10三振を奪うなど1失点の快投で、球団ワーストを更新した連敗を13で止めた。

 今季5勝目(3敗)を挙げ、ヒーローインタビューでは「これでやっとひと息つける。まだシーズンは長いので、巻き返していきたい。これから連勝していきましょう!!」と叫び、G党から大歓声。チームを覆った重い空気を吹き飛ばした。

 マイコラスは2015年に1年目の外国人投手の連勝記録となる11連勝をマークするなど13勝3敗、防御率1・92という輝かしい成績で日本デビュー年を飾った。昨季は右肩痛の影響もあり14試合の登板で4勝2敗に終わったが、安定感は際立つ。

 大型連敗を止め、これぞ助っ人といえる大仕事をやってのけた右腕が日頃から意識しているのが、来日当初からエースとして君臨する菅野だ。「チームの顔は彼(菅野)だ。このリーグで一番の投手と思っている」と絶賛。昨年までも「ブルペンで横に並んで投げるだけで、刺激になる」とたびたび口にしていた。

 今季、菅野が3試合連続完封を達成した際には「彼は(自分の顔の前に伸びた)棒の先にぶら下がっているニンジンのような存在」と独創性にあふれたマイコラス流の表現でたたえた。

 いくら追いかけても、届かない存在-。最大級の敬意を込めた例えだ。

 今季は1週間のうち、菅野らが先発するカードを“表ローテ”とするならば、逆の“裏ローテ”のカード初戦を任され、エースとともに投手陣を引っ張る。エースでも止められなかった大型連敗を止め、チームを救ったマイコラス。視線の先にいるエースとともに、白星を積み重ねる。(谷川直之)