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「TKG」 卵かけご飯 の次は…… Yaki Na Su = 焼きナスで専用しょうゆ

6/15(木) 7:02配信

日本農業新聞

 卵かけご飯“TKG”専用しょうゆに続け――。ナスの消費拡大につなげようと、産地や生産者が開発した焼きナス専用しょうゆが登場している。大阪府JA大阪南は、農家の声をヒントに1年かけてショウガや白ワインを加えて開発。愛知県の農家も、消費拡大につなげている。日本の食卓に“YNS”が浸透する契機になるか――。

特産 消費拡大懸ける

 同JAはハウスでのナス栽培が盛んで、府とJAグループ大阪が選定するなにわ特産品にも指定され、「大阪なす」としてブランド化している。JAによると、2016年産の市場出荷量は約1116トンと、ここ数年は微減傾向にある。

 消費拡大の方法を探る中、農家に聞き取りした際に上がった「一番おいしい食べ方は焼きナス」という言葉をヒントに開発に着手した。

 JAは府やJA大阪中央会などとプロジェクトチームを結成。試作を重ね、地元産の白ワインの酸味とショウガの風味を生かした甘口のしょうゆ「焼きなす醤油(しょうゆ)」を開発した。

 堺市のしょうゆメーカー大醤が製造し、JAの農産物直売所「あすかてくるで」で350円(200ミリリットル)で販売。今年度は1500本、来年度は5000本を目標にする。JA営農指導部の井之上佳嗣部長は「ナスの消費を増やし、農家所得の向上につなげたい」と意気込む。

 JA茄子(なす)部会の齋藤仁之会長は「このしょうゆで焼きナスを食べてみたが、ショウガが利いてよく合う。『大阪なす』の知名度が上がってほしい」と期待する。

 愛知県岡崎市額田地区でナスを栽培する伊藤園は、岐阜のしょうゆメーカーと開発した甘口しょうゆ「茄子にかけるだし醤油おかけなすって」を販売する。

 初年度の15年度は約300本(1本200ミリリットル)、16年度は2倍を超える約700本を販売し、人気上昇中だ。この商品が市内のスーパーの目に留まり、このスーパーが同地区のナスを仕入れるようになった。

 同園の伊藤吉孝さん(41)は「額田産ナスの認知度向上と消費拡大につなげたい」と話す。

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最終更新:6/15(木) 7:02
日本農業新聞