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「野生鳥獣目撃情報アプリ」試験運用 岡谷市

6/15(木) 7:00配信

長野日報

 岡谷市は、市内の野生鳥獣出没情報をリアルタイムで収集、提供するアプリケーション「鳥獣目撃情報アプリ」の試験運用を始めた。GIS(地図情報システム)を活用し、市民はスマートフォンやタブレット端末から目撃情報を簡単に地図上に記録することができるシステム。市民や学校・保育園などへの注意喚起に役立つほか、情報の蓄積で生息状況の把握なども可能になる。開発した市農林水産課と秘書広報課では、「アプリを活用して野生鳥獣の被害防止などに役立ててほしい」(中島洋一課長)と話している。

 同アプリは、市ホームページから利用できる。目撃した動物のマークを選び、地図上の目撃場所にマークを追加。日時やコメントが記入できるほか、写真を入れることもできる。動物のマークはサル、シカ、カモシカ、イノシシ、クマの5種と、タヌキやキツネ、ハクビシンなどを「小動物」、ヘビや鳥類を「その他の動物」としてアイコン(記号)化してある。位置情報を持つスマホやタブレット端末なら、目撃現場で現在地がわからなくても地図上に登録できる。

 アプリはGISにデータを集約するため、市内の鳥獣出没状況を簡単にまとめられるほか、写真の添付やコメントの記入で、種類の特定や大きさの把握もできる。時間経過による移動経路などの想定も可能になるほか、生息状況の把握などから、「市民への注意喚起につなげられる」としている。自治体が独自にこうしたアプリを制作するのは「あまり聞いたことがない」(市秘書広報課)という。

 市では今後1年間をめどに試験運用。市民から情報提供が得られるかどうかや、情報の信頼性の判断などを検証、本格運用を目指す。

 同市によると、市内の野生鳥獣による人的被害はないものの、川岸地区や長地地区などの山際で農作物の被害が報告されている。昨年度はイノシシやニホンジカ、ハクビシンなど16件、約27万円の被害報告があった。住宅地にも出没しており、5月26日には市役所の立体駐車場付近でカモシカが目撃されている。

最終更新:6/15(木) 7:00
長野日報