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線虫、がん再発も「診断」 九大助教ら確認

6/15(木) 9:47配信

西日本新聞

 九州大の広津崇亮助教が立ち上げたベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」(東京)は14日、がんを患った人の尿のにおいに反応する線虫によるがん検査が、経過観察や転移・再発診断にも活用できることを確認したと発表した。線虫が摘出手術後に「陰性」、転移や再発時には「陽性」の反応を示したことから、がんのにおいに反応することを裏付ける成果という。

 同社は昨年から鹿児島市の南風病院と臨床研究に取り組み、胃、膵臓(すいぞう)、大腸、胆のうなど、消化器系のがん患者41人を対象に、線虫を使った検査を実施した。

 その結果、摘出手術を受けた約1カ月後、29人で「陰性」の反応を示した。一方、150日の経過観察中にがんの再発・転移が認められた全3人に対しては「陽性」と反応した。

 広津助教は「1次がんの検査だけでなく再発の早期発見にも向いているので、継続的に診断ができる態勢づくりも急ぎたい」と話している。

=2017/06/15付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:6/15(木) 9:47
西日本新聞