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居眠り運転を“帽子”で防止、東芝情報システムが「バイタルセンシング帽子」

6/15(木) 12:06配信

日刊工業新聞電子版

■運転手向けIoT、眼球の電位で“眠気”監視

 東芝情報システム(川崎市川崎区、伊藤壮介社長)は、眼球の電位からバス運転手の眠気や緊張度を推定する「眼電位センシングシステム」を開発した。運行中の運転手の状態をリアルタイムに把握し、眠くなる区間などのデータを収集・管理して居眠り運転防止に役立てる。今後、運行管理者や運転手などのニーズをくみ取り「安全運転見守りサービス」として製品化につなげる。

 人間の眼球は水晶体側にプラスの電位を持ち、網膜側にはマイナスの電位を持つ。そのため眼球の周辺に電極を置くと眼球の回転方向が分かるという。まぶたを閉じると眼球は上方向に向く構造になっており、このバイタルデータ(生体情報)を活用し、安全運転見守りサービスにつなげる。

 眼電位センシングシステムの基礎技術は東芝が研究し確立した。運転手用の帽子の額部分とあごひも部分に電極を搭載した。電極の位置を調整するだけで、眠気や緊張度のデータをモニタリングできる。電位変化の検出データなどは、近距離無線通信規格「ブルートゥース」で送信する。

 IoTシステムとして製品化し、複数のドライバーデータを一括して収集・管理できる点を訴求する。従来は心拍数などを把握する手法があったという。ただリストバンド型機器などデータを収集する装置を身に付ける必要があり、運転手への負担が課題だった。