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原因不明、初夏の名物「ハマヒルガオ」群生消える 佐賀・唐津の砂浜

6/15(木) 10:08配信

佐賀新聞

 佐賀県唐津市の海岸に群生し、初夏の浜辺を彩る名物だったハマヒルガオが減少している。減少の原因は諸説あり、国内の生態系に影響を及ぼす外来種の存在も指摘されるが、はっきりしたことは分かってない。地域住民は姿を消したかれんな花を心配し、専門家は継続した調査の必要性を訴える。

 5~6月に見ごろを迎えるハマヒルガオは、ヒルガオ科の多年草で、アサガオに似た薄紫のかれんな花を咲かせる。砂浜に生育する代表的な植物で、北海道から沖縄まで広く分布。唐津市では西の浜や東の浜などに群生していたが、現在はまばらに咲いているのを確認できるだけだ。

 最も多く花が見られた西の浜でも現在、数は少ない。月に1回、海岸漂着物を回収している唐津里浜づくり推進協議会の木村剛さん(40)は「年々減っていたが、今年は輪を掛けて少ない。今の時期は薄紫の花がきれいだったのに」とさみしがる。海岸の散歩を日課にして20年以上になる近くの80代女性も「きれいに咲いてたころは歩くのが楽しかったけど、全く見なくなった」とこぼす。

原因は諸説

 原因は諸説ある。国内の生態系に影響を及ぼす恐れがあり、環境省が生態系被害防止外来種リストに挙げた「コマツヨイグサ」の黄色い花が西の浜にも咲く。佐賀植物友の会の川浪誠副会長(77)は「ある植物が生育すると、他の植物が育ちにくくなることはある」。そう可能性を示唆した上で「直接の原因ではないだろう」とも分析する。

 海岸浸食との関係を疑う声もあるが、浜崎海岸などに比べ西の浜は浸食されておらず、原因特定につながっていない。川浪会長は「きちんとした原因を調べるには、少なくとも3年ほど定点観測する必要がある」と指摘した。

最終更新:6/15(木) 10:08
佐賀新聞