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讃岐潤す「ゆる抜き」勢いよく 香川・満濃池の水門開放

6/15(木) 22:55配信

山陽新聞デジタル

 日本最大級のため池で知られる香川県まんのう町、満濃池(最大貯水量1540万トン)で15日、田植えシーズンに合わせて水門を開放する「ゆる抜き」があり、讃岐を潤す恵みの水が勢いよく流れ出すと、水門付近は涼感で満たされた。放水は、稲刈り期の10月前半まで続く。

 満濃池は700年ごろに築造された。約100年後に洪水で決壊したが、讃岐ゆかりの弘法大師空海が、中国・唐で学んだ最先端の土木工学を駆使して修築したと伝えられる。かつては木製の栓「ゆる」で水門につながる池の取水口を開閉したが、現在は鉄製の電動ゲートになっている。

 雲一つない青空に包まれたこの日の正午、「ゴゴゴーッ」という音とともに毎秒5トンの水が流れ出すと、見物客らがカメラやスマートフォンを一斉に向けた。初めて訪れた岡山市の男性(73)は「岡山では見たことのない迫力ある光景。涼しげで一見の価値があります」と喜んでいた。