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徹夜国会で「テロ等準備罪」成立…新聞各社はどう報じた?

6/15(木) 11:37配信

ホウドウキョク

「テロ等準備罪」を新たに設ける改正組織犯罪処罰法が15日朝、参議院の本会議で採決され、与党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。

「テロ等準備罪」の仕組みとは?

国会では昨夜から夜を徹して審議が行われたため、終わって本会議を後にする議員の中には疲れてぐったりとした様子も見られた。

法の適用犯罪は277で、対象をテロ組織や暴力団などの「組織的犯罪集団」と規定することなどが盛り込まれている。

与党…委員会での採決を省略する異例の手段に

成立に先立ち、本会議では、政府与党は会期の延長を避け、学校法人「加計学園」をめぐる野党の追及をかわすため、委員会での採決を省略する「中間報告」という異例の手段に踏み切った。

これに対し、法案の反対討論に立った民進党の蓮舫代表がこの中間報告について、「暴挙だ」として抗議した。

また、本会議での投票の際に、野党の一部議員が遅延行為を行うなど若干の混乱も見られた。
会期末を18日に控え、与野党が対立する法案が成立したことで、終盤国会の攻防も事実上終わりを迎えたと言えそうだ。

新聞各社の報道

15日の朝刊各紙は可決・成立の前に出されたが、一面はテロ等準備罪に関する報道が並んだ。ただ、見出しの大きさや法案の名前の違いで、スタンスの違いがわかる。

産経および読売新聞は「テロ準備罪」と報じ、朝日、毎日、東京新聞は「共謀罪」法案成立へとの大きな見出しで一面を飾った。

可決・成立後のデジタル版での報道は次の通りだ。

読売:『テロ準備罪法が成立…自・公・維などの賛成多数』
産経:『「テロ等準備罪」法が成立』

朝日:『「共謀罪」法が成立 与党が参院本会議で採決強行』
   『「負けるのに慣れてしまっている」「共謀罪」法成立』
東京:『「共謀罪」法が成立、自公強行 委員会採決省略、懸念置き去り』

また、毎日新聞の見出しでは『賛成多数で成立 午前7時46分決着』と法律の名前を出さず、本文中で「『共謀罪』の構成要件を改めて『テロ等準備罪』を新設する改正組織犯罪処罰法が15日午前7時46分、参院本会議で採決され、自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した」と記述。本質は「共謀罪」であるとのスタンスを見せた。

時事通信社特別解説委員の田崎史郎氏は、「共謀罪は今国会の最重要法案。また刑法改正案も成立させたい考え。来週には(6月23日)都議選が告示されるので、それへの影響も最小限にとどめたい。そのためには早く成立させたいという論理だ」と話した。

最終更新:6/15(木) 11:37
ホウドウキョク

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