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GAORA実況の村田氏、佐藤琢磨のインディ500制覇に「最後の数周は見入ってしまい、無言になった」

6/15(木) 12:09配信

motorsport.com 日本版

 6月14日(水)、東京のHondaウェルカムプラザ青山で行われた、佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)のインディ500制覇凱旋イベント。このイベントの司会を担当したのは、GAORAのインディカー中継で実況を担当している村田晴郎氏だった。

【写真】ファンと共に記念撮影に応じる佐藤琢磨

 イベント後、村田氏に話を聞かせてもらうと、最後の数周は”真っ白”な状態だったという。

「真っ白です。モニターに映っている光景が自分でも信じられなかった。現実のものとは思えなかったです」

「もちろん琢磨選手をはじめとして、松浦(孝亮)選手や高木虎之介選手、武藤英紀選手が勝つことを望んでいたけども、いざその瞬間が来てしまうと、どうしていいかわからない。現実のものとも思えない。だから言葉も用意していなかったですし、見入っちゃいました。仕事を忘れていたというわけではないですけど、だから無言になりました」

「無言になったのにはもうひとつの理由があって、今までインディ500に限らず、特にオーバルレースはラストの1周で何が起こるかわからないじゃないですか。2011年にはJ.R.ヒルデブランド(当時パンサー・レーシング)がほぼ勝ちだったのに、ターン4で膨らんで…それをたくさん見てきているので、だから言葉として『琢磨選手が勝とうとしています』とか、何周か前からついにっていう言葉を用意していても、そこでもし何かが起きて、ガシャンといってしまったら、我々の言葉で言う”重み”がなくなってしまうんです。だからじーっと見ていました」

 だからこそ、ゴール後の村田氏の実況は”絶叫”に近いものになったのだろう。GAORAでの実況が話題になり、インディカーの公式映像にも村田氏の実況が使われた。フィニッシュ後、無線で絶叫していた琢磨自身も「2012年の時があるから、実況ブースが叫んでるのはわかっていました。GAORAの実況が、アメリカでもだいぶ再生されたみたいですよ」と、イベント中に語っていた。

 イベントの中で、インディカー・シリーズは”もっともっと日本のファンに応援されてもいい”シリーズだと思っていると語った村田氏。彼はその魅力を次のように語ってくれた。

「もちろん、琢磨選手を応援するからインディを見る、で全然構わないんです。これはインディカーに限らないことだとは思うんですが、機械と機械が戦うスポーツではあるんですけども、運転しているのは人間です。その面白さや魅力というものを感じてもらえると、もっともっとモータースポーツに限らず、スポーツっていうのは面白くなります」

「あと、アメリカ人の気質とアメリカン・モータースポーツの、良い意味での”いい加減さ”をエンターテイメントとして楽しんでもらえたらなと思っています」

松本和己