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「日本の白砂青松100選」の海水浴場、砂減り閉鎖 海底の石が露出 原因不明 長崎県雲仙市

6/15(木) 11:52配信

西日本新聞

 長崎県雲仙市は14日、橘湾沿いの千々石海水浴場(同市千々石町)を閉鎖すると発表した。一帯の千々石海岸は「日本の白砂青松100選」の一つだが、10年ほど前から砂の減少が目立つようになり、露出した海底の石で海水浴客がけがをする恐れがあるとして、市は閉鎖を決めた。同海水浴場は市外からも利用がある行楽地で、観光や景観保護への影響が懸念される。

 約2キロにわたる同海岸は江戸期に島原藩主が防風・防潮林として松を植え、白砂と調和した風光明媚(めいび)な景観が生まれた。1987年には天橋立(京都)や虹の松原(佐賀)が名を連ねる「日本の-」に選ばれた。

 市によると、砂の減少は海流の影響が考えられるが明確な原因は不明。5年ほど前、海岸の川の河口に堆積した砂を浜にまいたが効果はなく、別の場所から砂を補充することも費用面から現実的ではないという。

 海水浴場は遠浅で遊びやすい自然環境が人気で、昨夏は市外を含め2235人の海水浴客が訪れた。だが市は今夏から海水浴場を開設せず、市有のシャワー室やトイレ、更衣室の運営もやめる。

 「日本の-」の選定団体は現在なく、事業は日本緑化センター(東京)が引き継いでいる。千々石海岸は森林文化協会(同)の「日本の自然100選」の一つでもあり、市は「砂の減少が続けば今後、返上を検討する可能性もある」とした。

=2017/06/15付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:6/15(木) 11:52
西日本新聞