ここから本文です

徹夜国会“禁じ手”も…「テロ準成立」 野党は国会戦術“失敗”

6/15(木) 18:47配信

ホウドウキョク

公明党配慮も?異例…与党委員長が「中間報告」

「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が成立。今回、注目したいのが、委員会での採決を省略する「中間報告」。

6月15日放送の「LUNCH TAG」を見る

法案は通常、各委員会で審議・採決され、その上で本会議採決されるが、法案審議の経過を委員会の委員長が本会議で「中間報告」することで、本会議採決を行うことができるというもの。委員会採決を省略する「中間報告」が用いられるのは極めて異例。山本周解説委員にこの“裏技”について聞いた。

普通、国会というと、法案は委員会で審議して、可決されたものがそのあと本会議にかかるという段取り。「中間報告」は委員会での採決をパスしていきなり本会議にもっていくという裏技。今回が初めてではなく過去、衆議院が3、4回、参議院も十数回やっている技。

これまで委員会の委員長が野党だったときは、強行採決がなかなかできないということで、委員会採決を飛ばして本会議でいきなり勝負というときに使うことが多かった。

今回、異例なのは、参議院法務委員会の委員長が、与党・公明党の議員なのに「中間報告」という技を使った点。

いろいろな背景があると思うが、この法案の場合恐らくどのみち採決強行となる。民進党、野党側が納得して「審議終了、賛成反対を議決しましょう」とはならない。仮に会期を延長してやったとして、委員会で採決してもきっと強行採決となる。

野党側はプラカードを持って騒ぎながら、採決を阻止しようとする姿をアピールしようとするため、公明党の委員長が採決を強行すると、その様子がテレビで繰り返し放送される。今月23日に都議選の告示があることを考えるとあまりイメージは良くない。ある意味、公明党に配慮した作戦ではあった。

与党にとって“渡りに船”野党の国会戦術は“失敗”

一昨日の早い段階で金田法務大臣の問責決議案を出した。問責決議案を出すということは「あんたとは審議できない」という通告と同じで「審議しなくていいのね、採決しましょう」と与党側に受け取られてもしかたない。野党側の作戦ミスだと思う。与党側は“渡りに船”のように喜んで乗っかった。

最終的には安倍総理の不信任案決議案までいった。国会は人事案件の採決は優先事項なので、それが出ると法案の採決にいけない。昔は会期末近くに、問責あるいは不信任決議案を乱発して、法案の採決に至らないように時間切れに持ち込むという技があったが、その技を使うには徹底していない。

まず、あんなに早く内閣不信任案を出してしまうと、それを否決されるとすべて終わりでカードがなくなる。攻める側の野党からすると少し迫力不足だったかなという感じ。

今週の初めには与党側は国会会期を6月の下旬くらいまで延長するのではないか。そうなると野党としては最後の一番大きいカードである内閣不信任案を持っていく。読み違えみたいなところもあったかもしれない。

1/2ページ

最終更新:6/16(金) 9:55
ホウドウキョク