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カナザワ映画祭が一転継続 全国6都市に拡大

6/15(木) 2:14配信

北國新聞社

 会場が建て替えで使用できなくなり、昨年で幕を閉じる予定だった「カナザワ映画祭」(北國新聞社後援)が一転、継続となり、金沢、羽咋を含め、仙台や京都など国内6都市で拡大実施することが決まった。金沢21世紀美術館を皮切りに7~11月に各都市を行脚する。カナザワ映画祭が10年かけて培った独自の上映方式が全国の映画関係者に認められた格好で、11年目は「金沢から映画文化を発信する」という目標を掲げ、新たなスタートを切る。

 映画祭は、愛好者でつくる「かなざわ映画の会」が2007年から毎年9月に開催し、日本未公開作の上映や、ギミック(仕掛け)映画の特集、大音響で名作を見る「爆音上映」など、独自の企画が話題を集め、6割以上が県外客となる金沢名物となった。

 動員数の拡大に伴い、金沢ロキシー劇場として親しまれた金沢都ホテル・セミナーホールを主会場としてきたが、ホテルの建て替えに伴って会場が使えなくなり、ほかに適当な会場も見つからなかったため、10周年を最後に幕を閉じることが決まっていた。

 ファイナルとして開催した昨年9月にはファンから惜しむ声が相次ぎ、ゲスト出演したロック歌手の内田裕也さんも「続けろよ」とエールを送った。

 翌月、群馬で開かれた全国コミュニティシネマ会議で、事情を知ったミニシアター関係者から小野寺生哉代表に声が掛かった。その場で京都市の京都みなみ会館、山口市の山口情報芸術センターが会場として使える方向となり、カナザワ映画祭と銘打ったまま全国に会場を拡大し、継続することになった。主催団体を社団法人として、名称も「映画の会」と改めた。

 7月15~17日の金沢会場は、2011年からの恒例企画「期待の新人監督」を実施する。今回は応募のあった自主映画89本から22作品を選び、上映する。審査員が選ぶグランプリに加え、観客賞も決める。

 8月11~13日は羽咋市のコスモアイル羽咋で「宇宙怪談大会」としてUFOにまつわる映画を集めて上映するほか、仙台市、北九州市も巡り、爆音上映やエロスなどの会場ごとに異なる特集上映を企画し、カナザワ映画祭の特色を打ち出す。全会場を合わせた上映本数は、100本以上になる見通し。

 小野寺代表は「映画祭を支えてくれるファンや、関係者のおかげで再び開催できることに感謝したい。金沢発の映画祭で、全国の映画ファンを楽しませたい」と力を込めた。

北國新聞社

最終更新:6/15(木) 2:29
北國新聞社