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サーフィン20年以上の準備実り新種目/五輪連載中

6/15(木) 10:06配信

日刊スポーツ

 5月にフランスで行われた国際サーフィン連盟(ISA)主催のワールドゲームズ(世界選手権)は「五輪ムード」が漂っていた。選手用ラウンジや関係者向けの設備が充実、開会式の華やかさも「本番」さながらだった。日本サーフィン連盟(NSA)の井本公文副理事長は「(東京五輪後の)24年五輪に向けて、フランスはやる気満々でしたね」と話した。

 サーフィン界は、3年後に向けて変化している。今大会は参加国が倍増。昨年の26カ国から47カ国に増えた。アジアからも韓国や中国が初参戦。東京五輪を意識して、各国が力を入れてきた証拠だ。さらに、今大会からは世界サーフリーグ(WSL)の最高峰、チャンピオンシップツアー(CT)選手も参加。大会の格が一気に高まった。

 実は、サーフィンの五輪入りは突然ではなかった。ISAは95年から国際オリンピック委員会(IOC)と協議を重ねていた。壁になっていた加盟国数が当時の32から98まで増え、WSLの協力でトッププロの出場も確約できた。20年以上かかって、五輪競技の仲間入りが果たせたのだ。

 1912年、20年五輪の競泳男子100メートル自由形で金メダルを獲得したデューク・カハナモク(米国)はハワイ出身。五輪表彰式で訴えたのは「サーフィンを五輪に」だった。「近代サーフィンの父」が五輪での開催を夢を見てから100年、サーフィンは今、五輪競技として大きく変わろうとしている。【荻島弘一】

 ◆サーフィン世界選手権 ISAが64年から毎年開いている世界大会。別組織のWSLがCT選手の出場を禁じていたため「アマチュアの世界大会」とも呼ばれたが、出場選手の多くはCT選手以外のプロ。個人戦とともに、国別の団体戦(男女混合)も行われ、日本は今回過去最高の5位に入った。80年からは18歳以下による世界ジュニア選手権も行われており、今年9月には宮崎県で開催される。

最終更新:6/15(木) 11:18
日刊スポーツ