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〈幸せなお家〉多治見にてタイルを使った建物再生プロジェクトが始動!/岐阜

6/15(木) 13:35配信

Webマガジン コロカル

コロカルニュースvol.2114

藤森照信さんの設計による〈多治見市モザイクタイルミュージアム〉がオープンし、「日本最大のモザイクタイルの生産地」として盛り上がっている多治見市笠原町。このユニークな施設のオープンについては、以前コロカルにてご紹介しました。

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いま、そんな笠原町でタイルを使ったユニークな建物再生プロジェクトが始まっています。

その名も〈幸せなお家〉プロジェクト。ミュージアムのほど近く、笠原神明宮の脇にひっそりと建つ「カネ鹿大岩鹿兵商店」の旧貼場(はりば)が解体されそうになっていたところを買い取った方が建物を残していくために始めました。

現在、近所の方々やミュージアムのスタッフ、名城大学の学生さんたちなどが参加し、建物の修繕が少しづつ始まっています。

ユニークなのは、建物の修繕にタイルを活用していること。いまはつくっていないビンテージのタイルも使っているそうです。どこかなつかしい味わいのあるタイルたち、かわいいですね!

「貼場」とは、モザイクタイルを出荷するための加工をほどこす作業場のこと。モザイクタイルは通常、30×30センチメートルほどのシートに貼って出荷されます。その作業が行われていたのが、貼場。地元の方は旧貼場にいると「今でも手を休めることなく仕事をしていた頃のエネルギーを感じます」といいます。

現在幸せなお家は無料開放され、どなたでも見学できるようになっています。今後は展示やお店などを展開していくとのこと。修繕を手伝ってくれるボランティアも募集中です。タイルの張り方も教われるので、気になる方は参加してみてはいかがでしょうか?モザイクタイルミュージアムと合わせてぜひ行ってみたいですね!

モザイクタイルミュージアムでは、2017年4月29日(土)~8月13日(日)まで〈大坪高明の「タイル」と絵タイル職人の手わざ ー筆あとの風合い、早わざの妙ー〉展を開催しています。

多治見の高級洋食器ブランド〈ナカヤマ〉にも携わった絵付け師、大坪高明さんの技術を手掛かりに、これまであまり表に出ることがなかった絵タイル職人の仕事に焦点を合わせ、絵画作品のような大判タイルや銭湯などに使われたタイルの組み絵、資料などを用いて、モザイクタイルとは違った手わざの世界を紹介しています。

同ミュージアムは、建物のなかもとってもユニーク。藤森さんが選んだモザイクタイルや資料、お風呂などが見られる展示室や最新のタイル情報にふれられる産業振興フロア、タイルの貼り方を体験できるワークショップやタイル工作に挑戦できる体験工房などがあります。ぜひ一度行ってみたいですね。

また、モザイクタイルミュージアムではまちなかのタイルや文化財、お寺などを巡るまち歩きツアーも行っているそう。

モザイクタイルが盛んに建築に使われていたのは、昭和30~40年代。当時は国内外で使われたモザイクタイルの多くが、多治見市笠原町を中心とする美濃地域で生産されていたといわれています。いまでは珍しい存在となりつつあるモザイクタイルですが、新しい働きかけがタイルの新たな魅力に気づかせてくれそうです。

information
幸せなお家
住所:多治見市笠原町2930番地
アクセス:モザイクタイルミュージアムから徒歩5分

information
多治見市モザイクタイルミュージアム
時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始(12/29~1/3)
住所:岐阜県多治見市笠原町2082
アクセス:多治見駅南口を出て「多治見駅前」2番バスのりばから東鉄バス笠原線「東草口行き」「曽木中切行き」たは「モザイクタイルミュージアム行き」に乗車、「モザイクタイルミュージアム」下車。(所要時間 約17分)
観覧料:一般300円/団体250円/高校生以下無料/年間パスポート1,000円 ※3、4階展示室のみ観覧料が必要です。
Web:多治見市モザイクタイルミュージアム


writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

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