ここから本文です

オオムラサキ1千匹以上羽化 師匠の遺志継ぐ飼育男性

6/16(金) 0:43配信

朝日新聞デジタル

 奈良県橿原市の林太郎さん(33)の飼育小屋で、国蝶(こくちょう)のオオムラサキが1千匹以上羽化した。オオムラサキを30年以上飼育してきた男性の後を継いだ林さん。「師匠も喜んでくれていると思います」と笑顔をみせた。

【写真】羽化したオオムラサキの様子をみる林太郎さん=橿原市南山町

 6月中旬、橿原市南山町の飼育小屋ではオオムラサキが優雅に飛んでいた。林さんは6年前、「師匠」の秋山昭士さんに弟子入り。二人三脚で飼育に取り組んできたが、秋山さんは昨年、66歳で亡くなった。

 林さんは今年1月、市昆虫館や仲間の協力を得て同館の敷地内に飼育小屋を作った。仲間と一緒に、幼虫が過ごすエノキを植えたり、エノキの大木に鳥よけの網をかけたり。「多くの人が支えてくれた分、失敗できないという重圧も大きかった」と振り返る。

 今年5月下旬の早朝、林さんはオオムラサキが羽化しているのを見つけた。「喜びより、ホッとしました。チョウを見た子どもたちの喜ぶ顔がみたい」と話す。

 一部は市昆虫館の温室にも放蝶されている。事前に連絡すれば飼育小屋の見学もできる。問い合わせは市昆虫館(0744・24・7246)。飼育情報は林さんのブログ(https://ameblo.jp/sasakiacharonda/)で。(田中祐也)

朝日新聞社