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ロシアゲートで揺れるアメリカ ウォーターゲート跡地のホテルが斬新だった…館内アナウンスに元大統領

6/17(土) 7:00配信

withnews

 「ロシアゲート」と言われる、アメリカのトランプ政権とロシアとの疑惑。同じくアメリカ大統領をめぐる世紀の疑惑として有名なのが「ウォーターゲート」です。6月17日は、その「ウォーターゲート」が起きた日です。最近では、事件の舞台となった場所がホテルとして、リニューアルオープン。事件で辞めたニクソン元大統領の声が館内アナウンスに使われるなど、「負の歴史」を逆手にとったビジネスも生まれています。

【画像】ウォーターゲート事件の跡地にリニューアルオープンしたホテル。豪華なロビーが目をひく

アメリカ大統領、任期中の辞任は初

 「ウォーターゲート」は、1972年6月17日未明に起きました。

 ワシントンの「ウォーターゲートビル」にあった民主党本部に盗聴器をしかけようと侵入した5人が逮捕されたことをきっかけに発覚した政治スキャンダルです。

 5人は共和党のニクソン大統領の再選を目的に結成された団体の関係者でした。報道などを通じて大統領や側近が事件などの不法行為に関与していた疑いが強まり、74年8月に辞任しました。任期中の辞任は米国史上初のことでした。

特別検察官に圧力

 民主党本部への侵入・盗聴事件を隠すために、ニクソン氏をはじめ、側近たちは偽証などの隠ぺい工作を行いました。

 また、政府高官が関わった事件を捜査するために設置される特別検察官にニクソン氏は圧力をかけて解任させました。

 過去に特別検察官が設置された事件としては、クリントン大統領夫妻による土地開発や不正融資に関わる「ホワイトウォーター疑惑」があります。その後、ビル・クリントン氏の不倫もみ消し疑惑に発展し、大統領の弾劾裁判にまで持ちこまれました。

「ロシアゲート」と「ウォーターゲート」

 トランプ政権の「ロシアゲート」を、ニクソン氏の「ウォーターゲート」と重なる部分が少なくありません。

 疑惑を捜査していたコミー連邦捜査局(FBI)長官を解任に端を発し、司法妨害疑惑が持ち上がりました。特別検察官としてマラー元FBI長官が任命され、捜査が行われています。

 5月15日には、トランプ氏がロシア外相との会談で、機密指定情報を提供した疑惑が浮上、16日には、コミー氏に「彼はいいやつだ、大目に見てくれ」とロシア疑惑捜査の打ち切り要請のメモが明るみに出ました。それに対して、トランプ氏側は否定しています。

「負の歴史」逆手にとったサービス

 「ウォーターゲート」が起こった、ウォーターゲートホテルは10年近く閉鎖されていましたが、2016年6月、ホテルとオフィス、住居部分からなる複合ビルとして、新しくオープンしました。
 
 「ウォーターゲート」が起こった場所という「負の歴史」を抱えているこのビル。ニューヨーク・タイムズによると、それを逆手にとったサービスが行われています。

 ホテルの部屋のカギに「押し入る必要はありません」と書いてあったり、ニクソン元大統領の声が館内の共用トイレ、さらに電話サービスの音声に使われていたりします。

 電話番号は「617-1972」と、侵入事件が起こった日が用いられています。

最終更新:6/17(土) 7:00
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