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阪神・鳥谷 2000安打着々 唯一不動のつなぎ役、三塁守備に慣れ安定感増す

6/16(金) 16:56配信

夕刊フジ

 阪神の鳥谷敬内野手(35)が今季中の通算2000安打達成へ順調に歩みを進めている。14日現在、残り83試合であと69安打。ここまで今季60試合で59安打を放っており、ほぼ1試合1安打ペースを保っているから、故障でもしない限り名球会入りは間違いないところだ。

 もっとも、この話題は鳥谷本人の前では禁句。「個人的な話はいいでしょう」と相変わらずそっけない。連日試合に臨む目的は優勝するためで、個人記録は二の次という信念を通している。

 今季もピンチはあった。5月24日の巨人戦(甲子園)。顔に死球を受けて鼻骨骨折。それでも翌日の試合にはフェースガードをつけ代打で登場した。

 「継続中の連続試合出場(現在1811試合)のことも頭にあっただろうが、それ以上に休むことを自分に許さなかったのだと思う。以前から鳥谷にはガッツがないと批判する声があるが、本物のガッツとはどういうものかを見せつけた」と球団幹部はたたえる。

 開幕当初は7番・三塁。途中から6番に変わり、いまやチームでは唯一不動の打順になった。首脳陣の狙いは上位と下位打線のつなぎ役。ケースによって走者をかえし、好機を切り開く任務も背負う。

 「打撃好調の背景には、コンバートされた三塁守備に慣れたこともある。最初は打球判断に戸惑うシーンが見られたが、最近は安定感が増してきた。首脳陣は福留、糸井には休養日を必要としているが、鳥谷はとても35歳とは思えないほど頑健。これもチームにとってはありがたい」と球団OBは評価する。

 早大時代の同期の青木(アストロズ)がひと足先に日米通算2000安打を達成した。鳥谷は阪神の生え抜きでは藤田平に次ぐ2人目となり、鉄人にまた一つ箔がつく。(スポーツライター 西本忠成)

最終更新:6/16(金) 17:03
夕刊フジ