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除染テント訓練なし 大洗研被ばく、事故対応に遅れ

6/16(金) 7:00配信

茨城新聞クロスアイ

日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(大洗町)の内部被ばく事故で、機構は15日、事故が起きた燃料研究棟では、これまで作業員を除染するためのテントの設置訓練を実施していなかったと明らかにした。事故対応の遅れにつながった可能性が高いとして、機構は作業手順の見直しを検討する。

事故は6日午前11時15分ごろ、核燃料物質が入る貯蔵容器の点検作業中に容器内の樹脂製の袋が破裂し、作業員5人と室内が放射性物質で汚染された。

5人を部屋から出すため、別の職員がドア外側に除染や汚染検査を行うテントを作ろうとしたが、資機材が同研究棟にはなく、作業を始めるまでに2時間を要した。5人は放射性物質で汚染された部屋に3時間以上とどまることになった。同日県庁で会見した荒邦章副所長は「今後の評価、検証のポイントにする」と語り、重要視した。

機構は同日、事前に作成した作業計画書を公開した。点検項目の中には「破裂や飛散の恐れ」が含まれていたが、「該当しない」と判断していた。機構担当者は「想定が甘かった」とした。 (戸島大樹)

茨城新聞社