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ペッパーに服を着せたい! 元プロレスラーが切り開いた「新市場」 ユニホームは認識記号「これは使命だ」

6/22(木) 7:00配信

withnews

 ソフトバンクグループに認められ、ペッパーの「公式ユニホーム」を手がけるアパレルブランドが福岡市にあります。その名も「ロボユニ」。元プロレスラーの泉幸典・Rocket Road代表取締役(46)が市場を切り開きました。ググって片っ端からアポを取る。面識がないのにメッセを送る。「失敗を恐れずにばんばん挑戦」。リング仕込みの開拓精神を聞きました。

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取扱説明書代わりのユニホーム

 ペッパーは本来、加熱や静電気のリスクから服を着ることは想定されていません。

 それでも「ユニホームは、第三者に私は何者かというのを分かってもらう認識記号」と、「ロボユニ」ブランドを立ち上げたの泉さんは話します。

 医者の白衣や警察官の制服を例に挙げながら、明治維新後、字が読めない人でも「病気になった時、物を盗まれた時、あの人に助けを求めれば良い」ということを「取扱説明書」なしに認識させるのに役立つ記号になった、と説明します。

 それと同様に、ロボットが銀行員の服を着ていたら「銀行のサービスについて教えてくれるんだな」と分かり、ロボットに個性が生まれる。そしてそのような服を作ることができるのは、銀行やロボットメーカーではない。

 泉さんは「僕たちが携わることで、ロボットはもっと普及が加速するし、人間はもっとロボットを活用することができて、より人間らしいことに時間を使うことができる。これは僕がやるべき使命だと思った」と話します。

【関連リンク】ロボユニのホームページ

100社にメール

 「まずはロボットに詳しい人たちとつながろう」と思った泉さん。

 「日本 ロボット」とネットで検索して出てきた約100社に、「アパレルが、人型ロボットの普及に役立つ可能性があるので、会ってもらえませんか」などとメールします。

 その中で唯一会ってくれたロボット関連サービスの「ロボットスタート」(東京)のアドバイスを受けながら、試作をしました。

試作30回、ようやく納得

 ですが、例えばペッパーは、肩の位置や可動域が実は人間と違います。体の前の方にタブレットをつけているので、重心も人間より前寄りです。なので、「人間として認識するのではなく、人間っぽい形をした電子機器のカバーを作る」と考え、計約30回ほどの試作を経て、ようやく納得できるものができました。

 その後、ロボットスタートが話を持ち込んだ先のみずほ銀行が「世界で一番初めにやるんだったら、うちでやりたい」と反応。

 昨年5月、宝くじ関連の対応をする人工知能ワトソン搭載のペッパーを同行が支店に置く際、泉さんたちが開発した法被型ユニホームを着た形でお披露目となりました。

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最終更新:6/22(木) 7:00
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