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“サヨナラ男”阪神・原口、最後に大仕事決めた!金本監督に100勝プレゼント

6/16(金) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・パ交流戦、阪神3x-2西武=延長十回、3回戦、阪神2勝1敗、15日、甲子園)必死のパッチで劇勝や!! 阪神・原口文仁捕手(25)が延長十回一死満塁から、左前へ殊勲打。今季3度目のサヨナラ勝ちで、金本知憲監督(49)に通算100勝目をプレゼントした。西武相手に勝ち越しを決め、交流戦5割以上が確定。首位・広島と3ゲーム差を死守だ。

 きょうは打つと決めていた。だが、もがき苦しんだ。最後はナイン全員のつなぎに背中を押されて、原口がサヨナラ打だ。金本監督に100勝目をささげた。支えられ、シャワーを浴びせられ、ずぶぬれで立ったお立ち台で、歓喜の第一声だ。

 「必死のパッチで、サヨナラやりましたぁ~!! いやホントもう、全員でつないでという打席だったので。絶対に僕で決めてやろうという気持ちでした」

 決めるしかなかった。延長十回。先頭の高山が四球。福留がノーサインで捕前犠打を決め、中谷も5安打目の右前打でつないだ。一死一、三塁で鳥谷は敬遠。「中谷が出たところでもう、僕で勝負だなと思っていたので。しっかりと心の準備はできていました。ホントに、打ってやろうと」。シュリッターに2球で追い込まれたが、3球目、短く持ったバットで無我夢中で振り抜く。ライナーが遊撃手の頭を越えた。全員の思いを預かり、結果に変えた。

 4月6日のヤクルト戦(京セラ)でのサヨナラ弾以来、自身3度目のサヨナラ打。負ければ広島と今季最大4ゲーム差になる窮地を救うと、育成枠から引き揚げてくれた金本監督と、ずぶぬれのまま熱く抱き合った。

 この試合前まで15打席連続無安打。指揮官を悩ませ、3試合ぶりに先発出場した。「俊介か原口か悩んだけど、原口もそろそろ打つ頃じゃないかなと思った。最初の2打席みたらガクッときたけどね、正直(笑)。こりゃミスったなと思ったけど」。二回は無死二塁、四回は無死一、二塁で凡退。もう後がなかった。

 ライバルの中谷が5安打する中で迎えた最後のチャンス。自身の節目の勝利は「全然頭になかった」という金本監督も「最後、あの場面で取り返してくれたというね。彼の勝負根性、集中力、恐れ入りますね」と原口に最敬礼。ナイン全員につないでもらい、なんとか取り返した。

 この夜が6月15日だったのも、何としても打ちたい理由の一つだった。一緒に住んで初めて迎える、愛妻の誕生日だった。「今までは離れていて、あまりしっかりとしたプレゼントを贈れなかったんです。何にしようかな…」。花を贈ろうか、カッコつけすぎか、何日も前から考え込んだ。前回のサヨナラ弾は、テレビ中継が終わってしまい見せられなかった。なんとか、劇的に、祝うことができた。

 チームも8試合ぶりの2桁安打で、交流戦5割以上が確定。勢いに乗って、16日からパ首位の楽天を甲子園で迎え撃つ。原口ももちろん、必死で勢いを生んでいく。

 「練習でもたくさんの方にサポートしていただいて、いい準備ができていたので。結果が出てよかったです」

 支えがなくては、このお立ち台にも立てていない。最愛の人と、多くの人に支えられているから、険しい道でも原口は進める。

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