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【夢を追う】ボーカルユニット・ビーグルクルー(4)家族に支えられて

6/16(金) 7:55配信

産経新聞

 《「夢を追う」のテーマソングは「闘志あふれるイメージ」で作った》

 YASS 曲にはそれぞれに、思いが詰まっています。

 ピアノやギターを、パソコンにつなぎ、音をつくる。さらに、チェロやコントラバス、バイオリンの音を、オーケストラのように重ねていく。重厚感が生まれるんです。

 そうやって曲への思いを徹底して詰め込みます。

 地元福岡のアイドルグループ「LinQ」にも楽曲を提供しています。

 《ビーグルクルーは、活動の幅を広げる。3年前には2人が出会った福岡市立板付中学校に呼ばれた》

 YASS 笑顔で生徒のみんなが手拍子をしてくれた。感激しましたね。

 後輩には「将来は、自分たちがやりたいことを、とことんやり抜けばいい。先生や親が敷いてくれた道が正解だとは、必ずしも思わない方がいいよ」と話しました。

 NARIが「YASSの言うことばかりが、すべてじゃないけれどね」とフォローを入れてくれました。それでも、校長先生から後でちょっぴり怒られました(笑い)。

 NARI いずれ、母校で歌いたいねというのが2人の夢だったんです。それだけに、うれしかった。曲を聴いてくれる子供の目がキラキラしているのを見て、ユニットを組んでいて、よかったと心から思いました。

 《母校で歌うという夢は叶えた。だが満足することなく、さらに先の夢を見る》

 YASS 音楽業界で生き残るのは大変です。

 テレビ局に直接掛け合うような、地道な営業活動をしています。もっとも、見向きもされないことがほとんどです。

 それでも、この業界で勝ち抜きたい。

 国内のアーティストでは、「Dragon Ash(ドラゴンアッシュ)」や、「ミスターチルドレン」の桜井和寿さんが気になります。といっても「あこがれ」ではありません。それ以上の存在になりたい。

 生き残り、勝ち抜くには、ビーグルクルーとして、独自性を伸ばすしかないと考えました。

 その答えの一つが、プロ野球選手の応援歌を作ることです。

 土台はできたと思います。ビーグルクルーの曲や歌に振り向いてくれるファンの皆さんがいる。

 来年にはメジャーレーベルからアルバムを出せるよう、勝負します。

 《ファンとともに、家族が音楽活動を支える》

 NARI 2歳の長男は、テレビなどで曲が流れると「パパの?」と聞いて、タオルを振ってくれます。家族がこっそりと、県外のライブに来てくれることもあります。

 僕らと同じ路上ライブ出身で、途中で辞めた仲間もたくさんいます。でも僕らは、ここまでこられた。家族も応援してくれる。

 家族の姿を見ると、これからも歌い続けなければと奮い立ちます。心強いです。

 YASS 僕は3人の子供がいます。自分たちを思ってくれる人がいる以上、もっと頑張らなければと言い聞かせています。

 家族のためが半分、ファンの皆さんのためが半分です。

 そういえば、アルバムの出だしに「ビーグルクルー、出航!」と、子供たちの声を入れたこともあります。こんな仕掛けもあっていいですよね。音楽を届けるのに、何が正解だなんてありませんから。

 ボーカルユニットを結成してから11年になります。最近、「子供向けの歌も、作ってみたいな」と思うようになりました。

 僕とNARIの夢は、「マリンメッセ福岡」(福岡市博多区)でライブをやることです。

 前へ前へと突き進むという年齢ではなくなってきています。それでも音楽への情熱は変わりません。NARIと一緒に、必ず実現させます。(聞き手 九州総局 村上智博)

最終更新:6/16(金) 7:55
産経新聞