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被告、傍聴席の警官2人切りつけ ナイフ5本持ち込む

6/16(金) 11:40配信

朝日新聞デジタル

 仙台市青葉区片平1丁目の仙台地裁で16日午前10時ごろ、刑事裁判の判決を言い渡されていた被告の男が、傍聴席にいた警察官2人をナイフで切りつけた。2人は顔や背中を負傷したが、命に別条はなかった。宮城県警は男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、法廷に持ち込んでいた計5本の果物ナイフやカッターナイフを押収したという。

【写真】警察官2人が切りつけられた仙台地裁=16日午後0時43分、仙台市青葉区、福留庸友撮影

 逮捕されたのは住所・職業不詳の淀川聖司容疑者(30)。県警の調べに対し、黙秘しているという。

 県警や仙台地裁などによると、淀川容疑者は今年1月20日に仙台市内の駅のホームで女性のスカートの中を盗撮したとして、県迷惑行為防止条例違反の罪に問われていた。保釈中で、無罪を主張していたが、この日の法廷では懲役1年の実刑判決とする主文が言い渡された。その後、理由の朗読中に傍聴席に向かって振り返り、「冤罪(えんざい)だ」「この腐った司法制度が」などと叫びながら傍聴席の柵を乗り越え、着衣のポケットから取り出したナイフを両手で振り回した。

 当時は約20人の傍聴者がおり、淀川容疑者を取り押さえようとした40代の警察官2人が切りつけられたという。仙台地裁は、淀川容疑者や傍聴者の持ち物検査をしていなかった。

朝日新聞社