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千歳山荘復元へ「よみがえる半泥子」展 三重県総合博物館で茶碗や杉戸、ゆかりの品展示

6/16(金) 7:55配信

産経新聞

 百五銀行頭取を務めるなど実業家として活躍する一方、陶芸や書画、俳句、写真などに豊かな才能を発揮した川喜田半泥子(はんでいし)(1878~1963年)が津市垂水に建てた千歳山荘(ちとせさんそう)で表した美の世界を紹介する交流展「よみがえる半泥子の千歳山荘展」が、津市の県総合博物館MieMuで開催中だ。主催は津文化協会などで、山荘の復元や再建などに向けて機運を盛り上げたい意向。展示は7月2日まで。

 千歳山荘は大正5年、津市を一望する千歳山に完成。洋館と和館を併設し、窯も開いて半泥子が創作活動の拠点にする一方、半泥子を慕って訪れる財界や文化人、政治家らのサロンとして情報発信の場になった。

 山荘はその後、移転を繰り返し昭和60年に鈴鹿市で解体され、部材は奈良県内の民間団体の倉庫で保管。三重県内の団体などが、もともと山荘のあった千歳山での復元、再建を目指し、運動を続けている。

 展示では、半泥子作で初公開となる茶碗(ちゃわん)や、山荘にあったふすま、杉戸のほか、屋根にのせた銅製の棟飾りなど約40点を並べた。山荘建設の経緯や半泥子の人生、美術品の作者の解説なども、写真パネルなどで紹介している。

 同協会の辻本當理事長は「なんとか再建したいので、多くの人に山荘の素晴らしさを分かってほしい」とPRしている。

 期間中の土、日曜日は山荘のミニチュアペーパークラフト教室を開催。また、17日午後1時半から菅原洋一・三重大教授による講演「半泥子と千歳山荘」と、藤森照信・江戸東京博物館館長による講演「茶と茶室について」が隣接の県生涯学習センターで開かれる。定員100人。無料だが、当日午前10時から博物館展示室受け付けで配布される整理券(先着順)が必要。

最終更新:6/16(金) 7:55
産経新聞