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<坂本龍馬>直筆の手紙6枚発見 兄に寺田屋事件の話つづる

6/16(金) 10:57配信

毎日新聞

 高知県は16日、幕末の志士・坂本龍馬が兄らに宛てて記した直筆の手紙6枚が新たに見つかったと発表した。1866(慶応2)年、京都・伏見の旅館で幕府側に襲撃された寺田屋事件後の様子などを報告している。今後所有者から県が買い取り、来春から県立坂本龍馬記念館(高知市)で展示する予定。

 県によると、手紙は慶応2年12月4日の日付で龍馬の兄権平らに宛てており、1枚の大きさは縦25センチ、横24~34センチ。伏見の薩摩藩邸に逃れた寺田屋事件を振り返り、「うれしかったのは西郷隆盛が事件の一報を聞き、銃に弾を込めて私を伏見まで助けに来ようとしてくれたこと」などと記し、幕府が長州藩を攻撃した第1次長州征伐の様子などもつづる。末尾に「龍馬」の署名がある。手紙の内容は既に写本で知られ、今回発見された6枚は冒頭部分などがなく、全体の4割に当たる。文言は写本とほぼ一致している。

 手紙は北海道の男性が所有。男性の祖父が龍馬の養子、坂本直(なお)の妻留(とめ)から1913(大正2)年に譲り受けたという。県は経緯や筆跡から龍馬の直筆と判断した。

 県によると、龍馬の手紙は約100通が現存し、今回の手紙は表装などの加工が一切されておらず珍しい。県立坂本龍馬記念館の前田由紀枝学芸課長は「保存状態が良く、当時のままの書状が出てきたことは貴重」と評価している。【柴山雄太】

最終更新:6/16(金) 11:14
毎日新聞