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【視点】長野市長選 現職は抽象的な政策排せ

6/16(金) 7:55配信

産経新聞

 加藤久雄市長の再選出馬は、市政関係者にとって周知の事実だった。表明の時期とタイミングを市議会6月定例会としたのは、議会側からの要請という構図にすることで、支援態勢を盤石にしたいとの狙いが透ける。

 実際、5月下旬には民進党関係者と会談し、再選出馬への理解を求め、6月には長野市を選挙区とする衆院議員らと接触するなど、出馬に向けた環境整備を進めていた。

 加藤氏は定例会で、2期目の市政運営のスローガンとして「健康をテーマとしたまちづくり」を提唱した。長野市も高齢化の進行で市民の健康問題は行政の最優先課題となっている。それならば、具体的な解決策を示してもらいたかった。

 1期目で取り組んだ中心市街地や中山間地域の振興策は道半ばだといえる。4月にスタートした第5次総合計画(平成29~38年度)に盛り込まれた政策を着実に実行する姿勢も欠かせない。

 長野市は県内最多の約38万人の人口を抱える。市長選にはすでに、新人の土屋龍一郎氏が出馬を表明し、共産党なども候補擁立を検討している。選挙戦では、抽象論を排し、骨太で具体的なやり取りを聞きたい。 (三宅真太郎)

最終更新:6/16(金) 7:55
産経新聞