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【米GIベルモントS】エピカリス無念の取り消し JRAは状況に即した情報提供を

6/16(金) 22:40配信

東スポWeb

 10日(日本時間11日朝)にニューヨークのベルモントパーク競馬場で行われた米3冠最終戦のGIベルモントS(ダート2400メートル)。日本馬エピカリスはレース当日朝に取り消しとなった。

 JRAで馬券発売が開始され2時間以上経過していただけに“なぜこのタイミング?”と思ったファンも多かったに違いない。

 結論としては当日朝の主催者側の獣医師チェックで出走許可が下りなかったということ。現場で取材していた立場としては、“最後の最後でダメだったか”が率直な心境だった。

 エピカリスは現地7日午後の馬体チェックで右前脚の歩様に異変が発生。消炎剤の投与等治療がスタートした。8、9日と馬場入りはできなかったが、陣営の懸命なケアの結果、9日朝の獣医師診断は無事クリア。萩原調教師も「日に日に良くなっている」と話し、現地でも“出走は大丈夫”のムードに落ち着いていた。

 翌朝診断が一転したことに、同行していたキャロットクラブ取締役で獣医でもある秋田博章氏は「前日の時点で明日になればもう少し良くなるだろうと見込んでいた部分が、思っていたほど変わっていなかったと判断されたようだ」と説明。「残念だけど、これも競馬だから仕方がない」とは、スーツ姿でレースを観戦したルメール。本馬場入場の際、日本人にとっての“主役”不在のまま「ニューヨーク・ニューヨーク」が流れ始めた時、関係者の胸の内を思い目頭が熱くなった。

 一方で、エピカリスの現地の状況がどこまで正確に伝わったのかは疑問に思わざるを得ない。主催するNYRAからは現地メディア向けに、消炎剤の種類から投与量までがリリースされたのに対し、JRAは8日のホームページで現地リポートを掲載してはいるものの、国内のマスコミに向けた発表では9日になって初めて萩原師の談話として脚元不安に触れただけだった。今回は香港やドバイと違って報道対応をする機会の少ないエリアだったこともあろうが、今後も同様のケースは起こり得る。事態に即した的確で迅速な情報提供を望みたいと思う。

最終更新:6/16(金) 22:49
東スポWeb

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