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<皇太子さま>宮殿に被災地とのきずな デンマークで見学へ

6/16(金) 13:21配信

毎日新聞

 デンマーク滞在中の皇太子さまは16日、コペンハーゲンのアマリエンボー宮殿で、同国王室と日本の交流を紹介する展示を見学される。王室は東日本大震災の被災地を支援した経緯があり、展示品には被災地の子どもたちからの贈り物もある。皇太子さまの訪問で、被災地から生まれた友好関係に注目が集まりそうだ。【山田奈緒】

 2011年3月の東日本大震災発生後、マルグレーテ2世女王は自作の工芸作品の売却益を宮城県東松島市に寄付した。フレデリック皇太子はデンマークの企業から義援金を集め、同市を訪れて子どもたちと交流した。東松島市とデンマークとは、同国の畜産業を視察した経験があって農業調査で同市ともつながりのあった東北大学の研究者が橋渡しをした。義援金の受け入れ先を探していた在京デンマーク大使館関係者を、研究者が東松島につないだ。当時の市長、阿部秀保さん(62)は、3月末に義援金を持参した大使に、子どもたちのために使うことを約束した。

 11年6月14日、東松島市を訪問したフレデリック皇太子は、津波被害で校舎が使えなくなった市立浜市小学校の児童と交流。間借りしていた市立小野小(現・鳴瀬桜華小)の体育館でフットサルに汗を流した。パンと牛乳の簡易給食も一緒に食べた。笑顔で励ましの言葉をかけ、子どもたちは「やさしくて、かっこいい」と喜んでいたという。保育園も訪ねた。

 フレデリック皇太子は、子どもたちから紙で作った「かぶと」をプレゼントされた。かぶとは今回の展示で紹介される予定だ。

 東松島市は、同国からの義援金を元に「子ども基金」を創設。阿部さんは「被災地支援で生まれた両国の関係が、子どもたちの夢や教育など未来につながっていることがうれしい」と話す。

 皇太子さまは16日午前(日本時間16日夕)、同国最初の訪問先として、デンマークが欧州連合(EU)派遣団の一員として東日本大震災の被災地を支援したことなどを記した「国際貢献顕彰碑」に向かう。その後、宮殿での展示を見学する。

最終更新:6/16(金) 15:51
毎日新聞