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<陸上短距離>ボブスレーと「二刀流」…日体大・君嶋愛梨沙

6/16(金) 14:00配信

毎日新聞

 ◇平昌・東京、夏冬五輪見据え

 陸上短距離とボブスレーの「二刀流」に挑む女子アスリートがいる。日体大4年で21歳の君嶋愛梨沙(ありさ)。陸上では先月26日に横浜市の日産スタジアムであった関東学生対校選手権100メートルで初優勝。ボブスレーも本格的に始めて4カ月で迎えた今年2月の世界選手権(ドイツ)2人乗りで7位に入った。「(来年2月の)平昌五輪にボブスレーで出場し、2020年東京五輪に陸上で出るのが目標」と夏冬の五輪を見据える。

 関東学生対校選手権では11秒73で、2位に0秒03差をつけた。先月6日の競技会で11秒89を出して中学3年以来となる自己ベストをマークしたが、それをさらに0秒16更新。冬場はボブスレーに専念したため陸上の練習はできなかったが、「ボブスレーを始めてからパワーが付いたし、加速力もすごく良くなった」と笑顔を見せた。

 山口県岩国市出身で、父は米国人、母は日本人。中学1年の時に先生の勧めで陸上を始め、全日本中学校選手権やジュニアオリンピックで優勝した。一方、ボブスレーは陸上で培ったパワーやスプリント力を買われ、大学の先生の勧めで昨夏に選手発掘のトライアウトを受けて合格。それでも、当初は陸上一本で競技を続けるつもりだったが、「自分が求められることは、なかなか世の中に出てからはない」と思い直し、未知の世界へ飛び込んだ。昨年11月以降はワールドカップ(W杯)など海外を転戦した。

 平昌五輪の日本代表は来年1月の世界ランキングで決まるため、今冬のW杯などで好成績を収めてポイントを重ねる必要がある。「(五輪で)メダルを取りたい思いはあるが、まずは一つ一つ」。着実に階段を上り、世界最高の舞台を目指す。【新井隆一】

最終更新:6/16(金) 14:00
毎日新聞