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米乱射「全員への攻撃」 下院議長、党派超えた結束訴え

6/16(金) 7:55配信

産経新聞

 【ワシントン=加納宏幸】米共和党のスティーブ・スカリス下院議員が銃撃された南部バージニア州アレクサンドリアでの銃乱射を受け、同党のライアン下院議長は14日の本会議で「一人に対する攻撃は私たち全員に対する攻撃だ」と述べ、党派を超えた結束を訴えた。オバマ前政権の医療保険制度改革(オバマケア)改廃で脅迫される議員も増えており、議会警察は改めて警戒を呼びかけた。

 ライアン氏は議会での党派対立を認め、「雑音や怒りにかかわらず、私たちは一つの家族だ。攻撃を受けたのは、私たちの兄弟であり姉妹だ」と述べ、大きな拍手を受けた。

 スカリス氏らは共和、民主両党による野球の慈善対抗試合に向けた練習中に銃撃された。民主党のペロシ下院院内総務は「これを襲撃者の勝利にしてはならない。明日(15日)は球場に行き、私たちを一つにする機会にしよう」と演説。両党の対抗試合を予定通り実施すると述べた。

 2011年に西部アリゾナ州の銃乱射事件で頭部に重傷を負ったガブリエル・ギフォーズ元下院議員は「今回の銃撃は民主主義のために働き、参加する全ての人々に対する攻撃だ」との声明を発表した。

 「すみません。今日、練習しているのは民主党の方ですか、それとも共和党の方ですか」

 AP通信によると、死亡したジェームズ・ホジキンソン容疑者は帰る準備をしていたジェフ・ダンカン下院議員にこう問い合わせ、共和党だと確認してから運動場に入って、ゆっくりと銃を撃ち続けていった。

 最初に狙われたのは三塁手のトレント・ケリー下院議員。銃弾はケリー氏を外れ、次に二塁手のスカリス氏が標的になった。

最終更新:6/16(金) 7:55
産経新聞