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カタール断交、周辺大国を分断 イランに続きトルコも支持表明

6/16(金) 7:55配信

産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアやエジプトなどがカタールと断交した問題で、イランやトルコがカタールを支援する姿勢を示している。湾岸の小国をめぐる問題が、中東地域の大国間の対立に拍車をかけている格好だ。

 トルコのエルドアン大統領は13日、「カタールを孤立させることは残酷でイスラムの価値観に反する大きな過ちだ」と、断交した国々を批判した。カタールとトルコは、エジプトのシーシー政権が非合法化したイスラム組織「ムスリム同胞団」を支援している。エルドアン氏は8日、トルコがカタールに有する軍事基地への兵力展開を承認した。

 断交の表明から15日で10日が経過した。イランはカタールに対し、すでに航空機などによる食料の輸出に着手。連日100トンを供給するとしている。

 カタールと断交した主な国はサウジとエジプトのほか、アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーン。カタールがイスラム武装勢力を支援し、イランに融和的だというのが主な理由だ。イスラム教スンニ派大国のサウジは昨年1月からシーア派大国のイランと断交しており、イランのカタール支援は、サウジなどとの対立を激化させかねない危険性をはらんでいる。

 イランの首都テヘランでは9日、国会議事堂などが標的になった同時多発テロの犠牲者の葬儀が営まれ、街頭ではサウジと米国を非難する声が聞かれた。

 カタールはムスリム同胞団やシリア反体制派に加え、パレスチナのイスラム原理主義勢力ハマスなども支援しているとされ、地域の大国の間で確執が深刻になる可能性もある。

 こうした中、カタール国防省は14日、米国からF15戦闘機を120億ドル(約1兆3000億円)で購入する契約を結んだと述べた。購入は計36機とみられる。

最終更新:6/16(金) 8:12
産経新聞