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<仙台地裁刺傷>容疑者、突然「この腐った司法制度が…」

6/16(金) 20:21配信

毎日新聞

 ◇宮城県警警官2人が被害 男を殺人未遂容疑で逮捕

 16日午前10時15分ごろ、仙台市青葉区の仙台地裁で宮城県迷惑防止条例違反(盗撮)事件の判決公判中、男性2人が被告の男に刺されたと110番があった。刺された2人は傍聴席にいた宮城県警の警察官で、いずれも重傷を負ったが命に別条はないという。県警は、山形市の職業不詳で被告の淀川聖司容疑者(30)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。淀川容疑者は黙秘しているという。

 地裁によると、淀川容疑者は保釈中で、当時、法廷の入り口などに金属探知機はなく、被告や傍聴人らへの手荷物検査もなかった。

 県警などによると、裁判官が懲役1年の実刑判決を言い渡し中、被告席にいた淀川容疑者が突然立ち上がり「この腐った司法制度が」などと叫びながら、上着のポケットから刃物を取り出し、柵を乗り越えて傍聴席に入った。傍聴席にいた44歳と42歳の警察官2人が取り押さえようとした際、顔や背中などを刺され負傷した。現場には果物ナイフ3本とカッターナイフ2本が残されており、県警は、淀川容疑者が刃物を持ち込んだ計画的な事件の可能性があるとみて調べる。

 淀川容疑者は、仙台市内の駅ホームで女性のスカート内を盗撮したとして同条例違反の罪で起訴された。無罪を主張していたという。

 この日は傍聴席(20席)がほぼ埋まっていた。傍聴していた無職男性(67)は「被告がポケットから刃物を2本取り出し、柵を乗り越えて出入り口の方に逃げようとした。ビックリした」と話した。

 最高裁はこの日、全国の裁判所に手荷物検査の実施を積極的に検討するよう求める事務連絡を出した。最高裁によると、金属探知機などで手荷物検査を常に実施しているのは、東京地裁など全国4カ所の裁判所。同じ建物にある仙台地裁と仙台高裁は常時の検査はしていないという。【鈴木一也、真田祐里、山内真弓】

最終更新:6/16(金) 22:49
毎日新聞