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<参院集中審議>安倍首相「再調査遅れ、率直に反省したい」

6/16(金) 21:54配信

毎日新聞

 ◇戦略特区指示を否定 「対応批判は真摯に受け止める」

 安倍晋三首相は16日の参院予算委員会集中審議で、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、「総理のご意向」などと記された文書の存在を認めた文部科学省の再調査結果について「時間がかかったことは率直に反省したい」と述べた。一方、山本幸三地方創生担当相は調査の結果、「ご意向」発言をした内閣府職員はいなかったと説明。獣医学部新設要件の修正を萩生田光一官房副長官が指示したと示唆する電子メールについて「内閣府の職員が、事実関係を十分確認せずに連絡した」として内容を否定した。

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 首相は加計学園の国家戦略特区認定について、「政府全体として決定しており、私の意思でどこに決めろということはあり得ない」と改めて強調。前川喜平前文科事務次官の証人喚問も事実上拒否した。一方で「(政府の)対応への批判は真摯(しんし)に受け止める」と述べた。

 文科省の再調査で、昨年11月1日、萩生田氏が新設要件を「広域的に」獣医学部のない地域に「限り」認める修正を指示したとするメールが、内閣府から文科省へ送られたことが確認されている。この要件により京都産業大学が新設対象から外れ、加計学園に絞られたとみられる。

 山本氏はメールを送った内閣府職員について「特区の直接の担当ではない。文科省からの出向者が陰で隠れて本省にご注進した」と自らの部下に異例の批判を展開。萩生田氏は「(修正を)指示したことはない」と否定した。しかし野党側は「なぜ関係のない萩生田氏が文書に出てくるのか」と疑問視した。

 首相は「広域的に」「限り」と入れたのは「山本担当相の判断だった」とし、その時点では「京産大も残る可能性を念頭に置いていた」と説明。だが松野博一文科相は「京産大が検討対象になっているという認識がなかった」と述べ、首相とのそごが浮かんだ。

 また文科省の文書で「官邸の最高レベルが言っている」と発言したとされた内閣府の藤原豊審議官は、首相が一般論として規制改革を加速するように発言してきたと説明。「(自身が)非公式に関係省庁と議論する際、こうした首相発言に言及することは十分にあり得た」と述べた。【高橋恵子】

最終更新:6/17(土) 3:02
毎日新聞