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<仏総選挙>新党「共和国前進」人材多様 大半が新人

6/16(金) 22:12配信

毎日新聞

 【パリ賀有勇】フランス国民議会(下院、定数577)総選挙の第1回投票で得票率首位となり、18日の決選投票に臨むマクロン大統領の中道新党「共和国前進」。歴史的大勝を狙う新党が他党と決定的に違うのは、候補者の半数以上を政治経験のない「新人」が占めることだ。政治経験の乏しい候補者らの大量当選を不安視する声もある。

 共和国前進の公募には約2万人が応募。弁護士や医師から農家や大学生まで多様な人材が選ばれ、連携する中道政党と共に529人を擁立した。

 第1回投票で候補者26人が乱立したパリ東部の選挙区。得票率39%で首位となり元閣僚も敗退に追いやったのは、共和国前進の候補で、コンサルタントのピエール・ペルソンさん(28)だった。

 マクロン氏が経済相時代、百貨店の日曜日営業の拡大を定めた通称「マクロン法」の成立に尽力する姿に魅了され、支持するようになった。

 政治経験はないが、マクロン氏が大統領に当選を決めると、親の反対を押し切り出馬を決めた。マクロン氏や共和国前進の新人候補に対しては、政治経験の乏しさが懸念材料として指摘されるが、「経験がないからこそ、既存の価値観にとらわれずに創造力を発揮できる」と胸を張る。

 「ラバリエール」と呼ばれる大きなちょうネクタイと長髪がトレードマークのセドリック・ビラニさん(43)は、「数学のノーベル賞」ともいわれる数学界最高の賞「フィールズ賞」の受賞者。共和国前進の候補者でもある。

 パリ南郊の選挙区から出馬し、第1回投票で47%を得票、決選投票に臨む。

 マクロン氏とは欧州連合(EU)との協調路線や一般市民の政治参画などで考え方が共通する。マクロン氏の政策を実現させたいとの思いから、議会での過半数獲得のために出馬を決意した。

 ビラニさんは「日々の社会生活で得た貴重な経験を政治にも役立てられるはず。数学者でも例外ではないはずだ」と語る。

最終更新:6/16(金) 23:59
毎日新聞