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水谷「同じ過ち繰り返さない」…張本に敗戦後の国内初戦で勝利

6/17(土) 6:04配信

スポーツ報知

◆卓球 ワールドツアー ジャパン・オープン荻村杯第3日 ▽男子シングルス1回戦 水谷4―1シュテーガー(16日、東京体育館)

 男子シングルス1回戦で水谷隼(28)=木下グループ=が、シュテーガー(ドイツ)を4―1で下した。2回戦で張本智和(13)=エリートアカデミー=に敗れた世界選手権(ドイツ・デュッセルドルフ)後の国内初戦で、エースらしく勝ちきった。

 水谷が日本で再出発の1勝を挙げた。昨年のリオ五輪団体戦準決勝では3―0で下した相手に立ち上がりは反応が鈍く、積極性も欠いたが「リオの時はいいプレーができて完勝できた相手。その時のイメージを持って戦った」。第1ゲームを制して波に乗り、4―1の勝利にホッとしたような表情を浮かべた。

 かつてない危機感を抱いている。世界選手権は2回戦で13歳の張本にまさかの完敗を喫した。リオ五輪のシングルス銅メダリスト。6月の世界ランクも日本勢トップの6位とエースとしての立場は揺るぎないが、「日本のレベルがここ最近高くなってきて、ウカウカしていられない。東京五輪も努力していかないと、出場できるかも難しいと思ってます」。若手の台頭を目の当たりにし、出場すら一筋縄ではいかないと感じるほど、大きな衝撃を受けた。

 自己最高8強超えを目指した世界選手権での早期敗退に、気持ちの切り替えにも苦しんだ。大会を終えるとドイツから直接ロシアに入り、所属のオレンブルクで国内リーグのプレーオフに出場。「その時の持っている力は出し切れた」と振り返ったが、納得できる内容ではなかった。それでも9日には28歳の誕生日を迎え、「勝っても負けても試合は続いていく。そんなに若い年齢でもないし、どれだけ卓球ができるか分からない。1試合を大切にしたい」。どんな試合でも応援してくれるファンの存在も胸に刻み、前を向いた。

 張本戦の映像はその後に見返し、「ワンパターンなプレーが多かった。最初から最後まで攻めていけてない。同じ過ちを繰り返さない」と誓った。「東京五輪には出たい。そのために、さらに強くなっていかないといけない」。13歳に喫した黒星を糧に、水谷が王者の輝きを取り戻しにいく。(林 直史)

最終更新:6/17(土) 6:04
スポーツ報知