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飯舘の医療・福祉探る 村と福島IPE研究協議会

6/16(金) 11:07配信

福島民報

 東京電力福島第一原発事故による避難指示が一部を除き3月末に解除された福島県飯舘村の住民が医師や介護士を志す学生、医療・介護従事者、村職員らと村の医療福祉の在り方について一緒に考える取り組みが始まる。帰村した住民が安心して暮らせる環境整備と将来的な村内の担い手確保を目指す。
 福島民報社などがつくる福島IPE(多職種連携教育)研究協議会と村が「ごちゃまぜIPEステーションいいたて」と銘打ち、連携して事業を進める。具体的には医師や看護師、介護士を目指す県内外の学生が村に集まり、住民から健康の不安、医療帰還、介護施設への要望を聞き取る。そこで出た課題を踏まえ、学生と現役の医師、介護士、大学教授、村の福祉団体代表らがより良い高齢者支援の方法を協議する。
 学生にとっては住民から生の声を聞き、実際の医療・介護現場で働く人たちと一緒に課題解決法を探るなど、地域ケアを実践的に学べる利点がある。村などは活動継続により飯舘村への親近感や関心を持ってもらい、将来的に村内の病院、福祉施設で働く人材を確保したい考えだ。
 村内では原発事故前に社会福祉法人いいたて福祉会が提供していたデイサービスが人手不足で再開できない状況があり、帰還の妨げとなっている。
 福島IPE研究協議会と村は17日、最初の活動となるプレワークショップを村交流センター「ふれ愛館」で開く。十数人の学生が村民から現状の課題や要望などを聞き、今後の進め方を考える。11月にワークショップで検討成果を発表し、来年2月にシンポジウムを開く予定。

福島民報社

最終更新:6/16(金) 12:01
福島民報