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北朝鮮から解放の米国人ワームビア氏、脳を著しく損傷 ボツリヌス菌の痕跡「見当たらず」

6/16(金) 8:24配信

産経新聞

 【ワシントン=黒瀬悦成】北朝鮮に昏睡状態で解放された米大学生、オットー・ワームビア氏(22)の容体を診察した医師団が15日、中西部オハイオ州シンシナティで記者会見し、「ワームビア氏の脳組織が広範囲にわたって壊死(えし)している」と明らかにした。

 北朝鮮は米政府に対し、ワームビア氏は昨年3月に「敵対行為」で労働教化刑15年の判決を受けた後にボツリヌス菌に感染し、睡眠薬を服用したところ、昏睡状態に陥ったと説明。しかし、医師団はこの日、ワームビアの体内からボツリヌス菌の痕跡は発見されなかったと指摘した。一方で、皮膚の外傷や骨折などの形跡もなかったと説明した。

 脳組織の損傷については、心肺停止で脳に血液が供給されなくなったのが原因とみられるとした。また、何らかの理由で呼吸困難に陥って心肺停止を引き起こした可能性もあるとの見方を示した。

 医師団によると、ワームビア氏は14日に空路で帰国して以降、一切言葉を発さず、周囲の言葉にも反応せず、「無反応覚醒」の状態にあるという。

 ワームビアの父親のフレッド氏は15日、「北朝鮮の説明は信じられない。息子をこのように扱うなど弁解の余地はない」と述べ、北朝鮮を激しく非難した。

 同氏はまた、トランプ政権に「感謝する」と述べる一方、オバマ前政権は事を荒立てないよう求めるばかりで「何の成果も上げなかった」と批判した。

最終更新:6/16(金) 17:57
産経新聞