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シンセサイザーってなに? 仕組みから楽しみ方までを解説

6/16(金) 7:11配信

ギズモード・ジャパン

波形をイジるって、おもしろい!

シンセサイザーって、なんなんでしょう? キーボードなの? ガジェットなの? 意味や概要はWikipediaを読めばわかるけれど、何がどう面白いの?

【画像】シンセサイザーってなに? 仕組みから楽しみ方までを解説

昨今のアナログシンセブームの勢いもあって、ギズモード・ジャパンでもシンセ記事を取り扱う機会が増えてきました。ここで今一度、改めてシンセサイザーの仕組みというものを解説してみようと思います。

とはいえ、電子楽器の歴史やコンピューター技術の進化などから掘り起こしていては10スクロールじゃきかなくなるので、もうちょっとポイントを絞るとしましょう。すなわち、アナログシンセの音が鳴る仕組みと、その楽しみ方についてです。

それではまず、音が鳴る仕組みから。リコーダーは息、ピアノは打弦によって音が生まれますが、シンセサイザーは何によって音を生みだすのでしょうか?

オシレーター(VCO)

全てのアナログシンセはVCO(Voltage-Controlled Oscillator)、通称オシレーターと呼ばれる電圧制御発振器が内臓されており、このオシレーターで音色の元となるサイン波、ノコギリ波、三角波、矩形波、ノイズなどの基本的な波形を作り出します。いわば、シンセの音の源泉となるセクションです。電話の受話器を取った時に聞こえる「ツーツー」という音は、身近なサイン波の一つでもあります。

オシレーターを複数持つシンセなら、異なる波形を足し合わせてより複雑な波形を作ることも。さらにFrequency(周波数)ツマミがあるシンセは、これを動かすことでオシレーターの音程をなだらかに変化させることもできます。KORGショールームに展示してある「Minimoog Model D」も、3つのオシレーターとFrequencyツマミを備えていますね。Frequencyを応用すれば、弾いている音に対して五度や三度、あるいはわずかにピッチをズラしてコーラスのような音を作ったりということが可能です。

多くのシンセサイザーはピアノほど多くの鍵盤を備えていません。その代わり、各オシレーターにはオクターブを切り替えるスイッチが大抵ついています。オクターブを切り替えれば1台のシンセで低いベース音や高いリードサウンドも演奏できるし、演奏中にオクターブを上下させることで不思議なフレーズを奏でることも可能です。

また、機種によってはオシレーターを電圧ではなくデジタル回路によって制御するDCO(Digital Controlled Oscillator)を内蔵しているものもあります。従来のVCOは不安定でピッチも安定しなかったため、デジタル過渡期の際にはオシレーターが最初にデジタル化されました。今では「オシレーターはデジタルでそれ以外はアナログ」というハイブリッドなシンセも多数存在しています。もちろん「あのVCOの不安定さが良いんだぜ」という一周回った意見もあるため、VCOだって現役です。

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