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「共謀罪」法成立に怒りの声 長崎・佐世保

6/16(金) 10:16配信

長崎新聞

 国民や野党の反対を押し切る形で安倍政権は15日、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法を強行的に成立させた。「許せない」「独裁だ」。長崎で、佐世保で、怒りの声が上がった。

 市民団体「戦争への道を許さない!ながさき1001人委員会」など7団体は同日夕、長崎市中心部の鉄橋で抗議集会を開催。市民約300人(主催者発表)が「暴挙」「いやです!共謀罪」などと書かれたプラカードを掲げ、「絶対反対」と声を上げた。

 各団体の代表者らは、参院法務委員会での採決を省略し、いきなり本会議採決に踏み切った政府のやり方を「独裁だ」「民主主義のルールを無視している」と批判。「せんそうさせないママパパの会ながさき」の飯田彰吾代表は「この怒りを政権交代にもっていきたい」と訴えた。

 ただ、参加者以外で足を止め、話に聞き入る人は少なく、県弁護士会憲法委員会の中川拓委員長は「(改正法に)テロ対策のための条文は一つもない。百害あって一利なしの法律だ。市民の自由がどんどん侵されるんですよ」とマイクで懸命に呼び掛けた。

 参加した若者団体「N-DOVE(エヌダブ)」メンバーの堀江純子さん(31)は「安全保障関連法も今回も、数の力で無理やり成立させた。一人一人が監視対象になっていき、戦争をする国に近づいている」と懸念。長崎市川平町の自営業、杉本浩太郎さん(69)は「今後も声を上げ続け、選挙で政権を変えなければいけない」と憤った。

 佐世保市では、佐世保地区労が島瀬公園で抗議集会を開き、約70人が参加。プラカードや横断幕を手にシュプレヒコールを繰り返した。和田宏隆議長代行は委員会採決を省略する「中間報告」の手続きを「禁じ手」と批判。「周りが忖度(そんたく)し、トップの思いだけが日本を動かす力になっているのはおかしい」と語気を強めた。

長崎新聞社

最終更新:6/16(金) 10:16
長崎新聞