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新妻聖子「スポーツと音楽に国境はない」オリンピックコンサート盛大に/レポート

6/16(金) 12:20配信

MusicVoice

 6月23日の「オリンピックデー」を記念し、世界でおこなわれるオリンピックデーイベントの一環である『オリンピックコンサート2017』が9日、東京国際フォーラム ホールAで開催された。コンサートは2部構成でおこなわれ、第1部ではオリンピック映像とフルオーケストラが共演するステージで鮮やかにオリンピックの感動を蘇らせた。第2部ではミュージカル女優の新妻聖子とミュージカル俳優としても活躍する、シンガーソングライターの中川晃教が出演。スペシャルステージとして「You Raise Me Up」などで共演し、圧倒的な歌唱力を見せるパフォーマンスで観客を魅了した。

■フルオーケストラとオリンピック映像

 『オリンピックコンサート』は、1997年からJOC(日本オリンピック委員会)が主催しているオリンピックデーイベントの一つ。今年は、過去におこなわれたオリンピック大会の模様を写す映像と、藤岡幸夫が指揮する「THE ORCHESTRA JAPAN」の演奏と新妻、中川らが共演する特別プログラムをおこなった。ゲストオリンピアンに、元シンクロナイズドスイミングのオリンピアン、小谷実可子さんとフィギアスケートの小塚宗彦氏を迎え、ナビゲーターを元競泳のオリンピアンで俳優の藤本隆宏が務めた。

 第1部のプログラムでは、古代オリンピックを復興させ近代オリンピックの基礎を築いた創立者ピエール・ド・クーベルタンの「オリンピックで大切なことは、勝利することではなく、参加することである」「人生で大切なことは、成功することではなく、いかによく闘ったかである」という格言がステージの後ろにあるスクリーンに映し出され、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章と第4楽章を演奏。

 さらにスクリーンには、白黒の初期オリンピックの映像から、昨年のリオデジャネイロオリンピックの映像まで世界各国の代表選手たちの競技をおこなう雄姿が映し出され、ドラマティックに演奏を彩った。

 トークショーでは小塚氏と小谷さんが登場。フィギアスケートを見てオリンピック選手を目指したという小谷さんは「フィギュアスケートで使われる音楽をパクっていました(笑)」と言い、シンクロナイズドスイミングで使用する楽曲はフィギュアスケートの競技で聞いた音楽を参考にしていたと明かした。小塚氏は2020年の東京オリンピックに向け、「もっとオリンピックのことを知ってもらいたい。選手にはそこまでの道のりは真剣に、でも楽しんで欲しい」とメッセージを送った。

■ミュージカルスターの共演

 第2部では、オーケストラとともに青い光沢のあるジャケットを羽織った中川がステージに登場。自身が作曲した「止まらない一秒」を歌唱。オーケストラの重厚な演奏に緩急をつけた表情豊かなメロディーを乗せていった。中川は「皆さん、こんばんは。今日は、ようこそおいで下さいました」と挨拶し、新妻を呼び込んだ。

 そして新妻が赤いオフショルダーのドレス姿で登場し、「GOLD」を歌唱。オーケストラの演奏を凌駕してしまいそうな、圧倒的な歌唱力を披露した。新妻は曲について「ミュージカルの曲なのですが、オリンピックでも歌唱されたことのあるオリンピックとはゆかりのある曲です。もちろん“GOLD”と言えば、金メダルのことを連想しますが、誰もが命を燃やして一生懸命生きれば、それぞれの“GOLD”がある、ということを歌っている曲なので是非歌いたいと思いました」と、楽曲に込めた想いを語った。

 再び中川がステージに現れ、2人でシークレット・ガーデン(アイルランド/ノルウェーのミュージシャン2人組)の「You Raise Me Up」をデュエット。フルオーケストラの演奏をバックに、日本屈指のミュージカル界スターの共演。その歌声に観客も拍手喝采を送った。中川は「音楽をオーケストラで奏でられると、音が立体的になる」とステージを振り返った。新妻は「スポーツと音楽に国境はないと思っています。私はタイ・バンコクのインターナショナルスクールに通っていたのですが、やはり言葉の壁が無くなるのは、体育や音楽の授業でした」と自身の経験を振り返り、音楽とスポーツの素晴らしさを改めて述べた。

 ここで同日、日本のスポーツ界に貢献した選手や関係者に送られる「JOCスポーツ賞」の特別貢献賞を受賞した、萩原健司氏と萩原次晴氏や日本アイスホッケー日本代表の大澤ちほ選手、鈴木世奈選手、米山知奈選手らがステージに登場し、2018年に韓国・平昌(ピョンチャン)でおこなわれる『第23回冬季オリンピック』への意気込みなどを語った。

 そして、ハイスピードカメラで撮られたオリンピック選手の超人的なパフォーマンスがスクリーンに映し出され、オーケストラはスピロ・サマラの「オリンピック賛歌」を演奏。最後にはNHK東京児童合唱団と中川、新妻で中島みゆきの「糸」を合唱で届けた。4年間という歳月をただ1度の舞台の為に捧げ、自ずとそこに生まれるドラマがオーケストラと歌唱によって鮮やかに蘇り、深い感慨を覚えた一夜となった。(取材=松尾模糊)

■セットリスト

『オリンピックコンサート2017』

6月9日 東京国際フォーラム ホールA

【第1部】
01.オリンピック・スピリット(ジョン・ウィリアムズ)
02.交響曲第9番『新世界より』第2楽章(ドヴォルザーク)
03.歌劇『イーゴリ公』より「ダッタン人の踊り」

【第2部】
04.止まらない一秒(中川晃教)
05.GOLD
06.You Raise Me Up
07.糸(インストゥルメンタル)
08.序曲『謝肉祭』(ドヴォルザーク)
09.交響曲第9番『新世界より』第4楽章(ドヴォルザーク)
10.オリンピック賛歌(スピロ・サマラ)
11.糸(合唱)

最終更新:6/16(金) 12:20
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