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小湊鉄道、旅行業で虚偽申請 千葉県初の一時停止処分 資格者欠きツアー販売

6/16(金) 11:15配信

千葉日報オンライン

 小湊鉄道(本社・千葉県市原市)が、配置が必須の「旅行業務取扱管理者」を長南営業所(長南町)に置かないまま、宿泊付きバスツアーの販売を繰り返した上、管理者がいると千葉県に虚偽申請していたことが15日、分かった。県は同日、同社の本社営業所と長南営業所の旅行業務を一時停止する行政処分を行った。県による旅行業者の処分は初めて。

 県観光企画課によると、同管理者は、旅行商品の安全性の説明などに責任を持つ国家資格。旅行業法で営業所ごとに配置が必要。ツアーの募集や販売を認める必須条件となっている。

 しかし、長南営業所では同管理者の社員が2012年7月で退職したのに、後任を置かないまま今年4月まで577件の旅行業務を契約。さらに同社は15年3月、県に旅行業の更新登録を申請した際、同退職社員の名義を勝手に使って「同営業所で管理者を継続中」との虚偽書類を提出した。

 今年2~3月に県が行った点検で、県内の別の旅行業者に同じ氏名と資格番号の管理者が勤務していることが判明。退職社員の再就職先だった。これを機に小湊鉄道の行為が発覚した。

 業務停止は29日からで、本社営業所が54日間、長南営業所は24日間。処分前に契約した業務は可能。鉄道・バス事業に影響はない。

 小湊鉄道の木下和久総務経理部長は「法令順守体制が弱かったことを反省している」とコメント。管理者確保策も不十分だったとし、若手社員らの資格取得支援を強化するという。