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フォードの支援を熱望するセバスチャン・オジェ「Mスポーツ残留のためには”助け”が必要」

6/16(金) 15:52配信

motorsport.com 日本版

 今季、Mスポーツに移籍しフォード・フィエスタWRCをドライブしているセバスチャン・オジェは序盤7戦ですでに2勝を挙げ、ポイントランキングでもトップとなっている。オジェは、チームとの関係をさらに強めていくことを望んでいるが、そのためにもフォードがMスポーツの支援を行うことを強く期待している。

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 フォードが2012年限りでWRCから撤退して以来、それまで彼らとともにWRCを戦ってきたMスポーツは、フォードからベース車両の提供と技術支援を受けながら、プライベーターとして参戦を継続している。一方のオジェは、フォルクスワーゲンが2016年限りでの撤退を突如発表したため所属チームがなくなったが、Mスポーツへの移籍を決め今季もWRCに参戦している。

 しかし来年もMスポーツがプライベートチームのままであれば、オジェは移籍しなければならなくなるだろう。すでに彼はそれに備え、ライバルチームと交渉を始めているようだ。

 オジェはmotorsport.comに次のように語った。

「今、僕は来年のことを考えているし、良い環境に身を置き続けたいと思っているのを隠したりしてはいない」

「今の状況が良くないとは言わないが、Mスポーツだけでは、長期的に見てファクトリーチームと戦い続けるリソースがないことはわかっている」

「しかし同時に、僕は安定性を好む。フォードが最終的に僕たちをサポートすることに賛成してくれれば、僕たちは一緒に戦い続けることができる」

「もしフォードが来たら、僕はチームに残ると思う。もちろん、どのような形でどのような期間かというのは、見てみなければならない。しかし、彼らがまともなサポートをしてくれるなら、何かを改善することができる」

「僕の選択肢としてはそれが1番だが、もちろん他の選択肢についても取り掛かり始めた。昨年の10月や11月のように、待つことはできないからね」

 Mスポーツのチーム代表を務めるマルコム・ウィルソンも、先週末に行われたサルディニアでのラリー・イタリアで優勝したオット・タナク、アルゼンチンで優勝したティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)から0.7秒差の2位となったエルフィン・エバンスとオジェという、今年のドライバーラインアップを維持することを熱望している。しかしウィルソンも、援助なしではそれを実現できない立場にいると主張した。

「確かに、次のシーズンに向けて我々が現在持っているものを維持するのが目標だ。ドライバーラインアップを維持するのが、間違いなく我々の最優先事項だ」とウィルソンはmotorsport.comに語った。

「セバスチャンの見解は理解出来る。だからこそ、我々は彼の残留を実現させようと全力を尽くしている」

「彼をチームに留めるためには、2つの方法が考えられる。ひとつは支援者を見つけることだ。我々はチームのタイトルスポンサーを見つけようと必死に取り組んでいる。もうひとつは、フォードが我々のところに戻ってくることだ。現状、我々にはその価値があると私は思う」

「このどちらかが起こらなければ、単純に我々が彼をキープすることは不可能だ」

「我々は今年、かなりの賭けをした。私は少し孤立無援の状態だが、マシンに乗せてみたいといつも思っていたドライバーを獲得する、絶好のチャンスだった」

「我々はフォードの技術的なサポートと、長期的な関係に感謝している。しかしながら彼らは、Mスポーツの将来について、財政的な責任を負ってはいない」

 フォードのWRCへの財政的な関わりについて、フォードのパフォーマンスディレクターを務めるデイブ・ペリカックは「フォードがMスポーツとすでにどれだけ関わっているか、人々は気づいていない。彼らは長い間パートナーであり、我々は彼らが新しいマシンを開発するのを手助けし、技術的にかなり支援している」と述べた。

「財務に関して、我々は議論していない。我々の今シーズンのプランは適切だと考えている。このシーズンが終わった後に、どうなるか見てみよう」

David Evans