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【加計文書】文科省で見つかった新メール、内閣府側は「陰に隠れてご注進」と官僚切り捨て。「総理のご意向」めぐる食い違いも

6/16(金) 17:39配信

BuzzFeed Japan

学校法人「加計学園」の獣医学部の新設をめぐる問題。「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと記された文書が文部科学省の再調査で確認されたことに関連し、文科省と内閣府の間で食い違いが広がっている。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

6月16日の参議院予算委員会の集中審議では、野党がこの点についての追及姿勢を見せ、閣僚が官僚を「陰に隠れてご注進した」などと切り捨てる場面もあった。

内閣府と文科省の食い違い

そもそもこの件をめぐっては、内閣府と文科省の間で、2つの食い違いが生じている。

まず、「総理のご意向」「官邸の最高レベル」との言葉が実際にあったのかということ。もう1点は、獣医学部新設の条件の修正を指示したのは、誰だったのかということだ。

まず、文書について。

松野博一文部科学大臣は15日の会見で、「総理のご意向」などと書かれていることについて、文科省の文書を作成した職員が「こうした趣旨の発言があった」と証言した、と説明した。

さらに、「メモが作成された以上は、その場において、そういった発言があったのだろう」と指摘している。

一方、山本幸三地方創生担当大臣は6月16日、そのような発言した職員はおらず、安倍晋三首相からの指示もなかったとの見方を示した。

記者団にはこう述べている。

「安倍総理大臣は常々、『スピード感を持って規制改革を断行するように』と言っていた。その辺を踏まえての発言を文部科学省がどう受け止めたかだ」

新たに確認されたメールをめぐっても…

もう一点、誰が新設条件の修正を指示したのか。

これに関しては、文部科学省が実施した再調査で、萩生田官房副長官の関与を指摘するメールが見つかったことが波紋を広げている。

公表されたのは、内閣府地方創生推進事務局の職員から文科省の職員に送られた2016年11月1日のメールだ。

萩生田光一官房副長官から、新設条件の文言を「広域的に存在しない地域に限る」と修正するよう指示があったと記載されている。

この条件修正により、加計学園の獣医学部新設が確実になった。同じく特区に応募しようとしていた京都産業大学のある関西圏には、すでに獣医学部があったからだ。

名指しされた萩生田副長官は6月17日、「指示を出したことがない」と否定。山本地方創生担当大臣は、内閣府の調査でメールが確認できたとしたうえで、修正は自らの指示であったことを明らかにしている。

さらに、山本地方創生大臣は、副長官の名前が出てきたことについて、メールを出した職員が特区の担当者ではなく、「課内で飛び交っている話を聞き、確認しないまま書いた」ために齟齬が生じていると説明した。

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最終更新:6/16(金) 18:45
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